浜松・住吉にベトナム料理店「ベトナム食堂」(浜松市中区住吉、TEL 053-478-0164)がオープンして1カ月がたった。
店主の柳生ゆかりさんは以前から外国人を日本の企業に招き、技術研修を受け、本国に日本の高度な技術を持ち帰る「外国人技能実習事業」を行っていることから、ベトナムと日本を行き来することが多かった。ベトナムに通うたびベトナムに魅せられ、いつしかベトナム料理店を開こうと強く思うようになった。今回、現地のベトナム料理店で10年以上続けるベトナム人の料理人を招くことで、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約27坪。カウンター6席、テーブル8席、個室8席の計22席。茶色と白をメインにした店内は落ち着いた雰囲気。照明にはベトナム中部地方のホイアンのちょうちんを使いベトナムの雰囲気を演出している。店頭ではベトナムの竹細工の皿や小物の販売も行う。
メニューは「鶏肉フォー」(900円)や「牛肉のフォー」(1,100円)など、フォーだけで6種類を用意。ベトナムで購入した製麺機を使い、毎日ビーフンから麺を引く。自家製生麺のフォーは年配の人でも食べやすい、あっさりと優しい味わいだという。ほかにもベトナム風お好み焼き「バイン・セオ」(1,000円)や「鶏のベトナム揚げ」(800円)、「生春巻き」(700円)など約30種類をそろえる。
ドリンクはベトナムコーヒー(450円)を用意。バターで焙煎(ばいせん)した豆は香ばしく甘い香りがし、濃いチョコレートのような味のコーヒーが抽出される。コンデンスミルクを加えて味を調節する飲み方がベトナムでの主流。ほかにもベトナムの甜茶(てんちゃ)「ベトナム健康茶」(450円)やベトナム瓶ビール「サイゴン・333(バーバーバー)」(600円)など、ベトナムのドリンクをメインに取りそろえる。
柳生さんは「ベトナム料理が好きな人は、本場ベトナムで食べた味だと喜んでくれる。日本とベトナムの架け橋になり、地元の人にも喜んでもらえる店にしていきたい」と話す。
営業時間は10時~22時(9月18日からは10時30分~15時、17時~22時)。日曜定休。