浜松・早馬の「クリエート浜松(浜松市中区早馬、TEL 053-453-5311)で7月14・15日、イベント「創造のおもちゃ箱」が開催される。
ギャラリーや会議室、多目的ホールなどを備え、文化のプラットホームとして美術や音楽、舞台、食、文芸などさまざまな文化活動をする人々が行き交う同施設。1988(昭和63)年7月19日に浜松市民の文化活動を支える場所として開館し、今年で30年を迎える。30周年を記念し、同施設を利用する団体や浜松の作家を中心に、展示会や舞台などを企画。節目の集大成イベントとして開催にこぎつけた。
「同施設を使ってもらった人たちの集大成」と「新しい文化の発信」の2つをテーマに開催する同イベント。「絵・写・書・茶・花」展と題し、さまざまな分野の展示を同時に行う。浜松美術協会や浜松茶道連盟、浜松書団体など、浜松を中心に活動する団体が出展。美術は水彩や油彩、工芸品などの中から団体よりすぐりの作品を展示する。書道は書道団体選抜代表作家75名の作品を展示するほか、呈茶(ていちゃ)も行い、お茶を楽しみながら美術や写真などを鑑賞できる。
ふれあい広場では「はままつ等身大すごろく」を実施。白を基調とした同施設の床に浜松のマップをラッピング。マップには浜松の名所を表示し、すごろくで遊ぶことができる。他にも中庭では多国籍料理を提供。浜松の浜松で飲食店を営む人たちが集まり、ブラジルやフィリピン、タイ、ペルー、トルコなどの料理を提供する。
14日には作曲家の鳥山妙子さんが企画・コーディネートを手掛けた舞台「シンセティック・オペラ 何故・だから ~ほどける糸のゆくえ~」を開催。電子オルガン奏者の立花美保子さんやピアノ奏者の戸塚勢津子さんなど浜松を代表する音楽家を集めて上演する。15日にはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の作曲で知られる宮川彬良さんが出演するコンサート「宮川彬良 with ダイナマイトしゃかりきサーカス」を開催。宮川さんが作曲した数々の楽曲を3人のボーカルエンターテインメントグループ「ダイナマイトしゃかりきサーカス」が、地元の合唱団と共に披露する。同日、セレモニーも行い30周年の歴史をまとめた2分間の映像を上映するほか、今までの出展者のインタビューや作品のメイキング映像なども上映する。
「当施設にあまりなじみのない人も多いかもしれないが、日常的に音楽も楽しめる市民の文化の場として知ってもらいたい」と館長の村木啓純(ひろずみ)さん。「アートや音楽に興味がなくても、さまざまな分野が集まるのできっと楽しめるはず。気軽に足を運んでもらい、皆さんの心の豊かさにつながれば」とも。
開催時間は10時~17時30分。「シンセティック・オペラ 何故・だから ~ほどける糸のゆくえ~」は14日、昼の部=14時~、夜の部18時~、入場料は一般=3,500円、大学生以下=2,000円。「宮川彬良 with ダイナマイトしゃかりきサーカス」は15日14時30分~、入場料=3,000円。呈茶代は400円。