オーダーメード傘店「アメオト舎」(浜松市中区上島、TEL 053-525-8287)が9月15日、浜松・上島に移転リニューアルオープンした。
アンティークな家具をそろえ、一人で手紙を書けるスペースも用意
小さなころから雨の日が好きだったという店主の澤奥奈美さんは、雨の日が楽しくなるような店を始めようと2016年、中区領家に約1.5坪のスペースでオーダーメードの傘と文具を扱う店を開いた。しかし、店が手狭になり、来店客にもっとゆっくりしてもらいたいという思いで移転を決意。キッチンを備え、カフェとしても機能するように設計し、移転リニューアルオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約6坪。テーブル5席、カウンター2席の計7席。アンティークな家具をそろえ、昔懐かし雰囲気を演出。一人用のミシン台を再利用したテーブルも用意し、同店が提供するポストカードやガラスペンなどを使い、手紙を書くスペースも設けた。
オーダーメードの傘(13,000円~)は、京都の傘作家が作る世界にひとつだけのオリジナルの傘。雨傘や晴雨兼用があり、無地や柄物、デニムなどの約30種類の生地の中から選ぶ事ができる。持ち手の形状や材質、傘を閉じる際の結びのひもも選択が可能。「今まで3,000本以上作ってきているが、同じものは一つとしてない。男性から女性への贈り物としてや、自分へのご褒美としてお買い上げになる人もいる」と澤奥さん。生地は毎年違うものを仕入れ、一期一会だという。さらにイニシャルや花柄、動物などのワンポイント刺しゅうもすることができ、オリジナル性を高めることもできる。
傘のほか、傘をカバンのサイドにセッティングできる機能性があるオーダーメードカバンも販売。ノートパソコンを入れられるような大きさのものもあり、形は7種類、色は10色からオーダーできる。ほかにも、ハンコやオリジナルのポストカード、手紙などの文具も扱い、1通から選べ、その場で手紙を書けるサービスも行う。
カフェメニューとして、実家の無農薬の緑茶を毎朝焙(ほう)じて作る「ほうじ茶ラテ」(450円)や、「優しい雨に似合う豆を選んだという「ブレンドコーヒー」(400円)などを用意。注文後に無農薬の茶葉を粉末にし、梅干しやわさび昆布、金山寺みそ、かつお節、のりのお茶漬け「茶葉も食べられるお茶漬け」や、実家の無農薬野菜を使った「きょうの一汁一菜」(以上、500円)などの日替わりランチも提供する。
「雨が降ると当店を思い出すと言ってくれた客がいてとてもうれしかった。これからも雨の日が楽しくなるような店作りをしたい」と澤奥さん。「営業日以外でも雨の日はオープンする日もある。店頭の赤い傘がオープンの目印なので、気軽に立ち寄ってもらえたら」とも。
営業時間は金曜・土曜・日曜=9時~17時。