イチゴ狩り農園「いちごの里 すずき農園」(浜松市北区三幸町、TEL 053-523-8283)が12月14日、浜松・三幸町にオープンした。
2015年までサラリーマンとして働いていた代表の鈴木健司さんは、客の喜ぶ顔を直接見ることのできる仕事がしたいと考えていた。イチゴが好きなことから、自分の手で作ったものを直接食べてもらい喜ぶ姿を直接見ることのできるイチゴ狩り農園を始めようと決意。脱サラし、市内のイチゴ園で約2年間の修業を経てオープンにこぎ着けた。
1300坪の敷地面積の中に、約986坪ある11連棟のビニールハウスを建設。段差をなくしたフラットな設計で、ベビーカーや車いすでも来園しやすいバリアフリーな環境を整えた。子育て中の母親でも気兼ねなくイチゴ狩りを楽しめるように、オムツ替えや授乳のできるスペースも確保。イチゴは高設栽培にすることで立ちながらでも食べやすい高さにし、誰でもイチゴ狩りの楽しい時間を過ごせるように細部まで気を配った施設にした。
静岡の代表的なイチゴで、酸味が少なくジューシーで甘いのが特徴の「章姫」と、コクがあり甘味と酸味のバランスが取れた「紅ほっぺ」の2種類を味わうことができる。紅ほっぺは1粒約60グラムの大粒で、100グラム近くまで大きくなるものもあるという。害虫を捕食して食べる天敵を利用することで可能な限り農薬は減らし、有機肥料を使い、安心で安全なイチゴ作りにこだわる。有機肥料を使うことで元気な株が育ち、実が甘く活力のあるイチゴができるという。イチゴ狩りは時間無制限で、練乳のお代わりも自由にでき、シロップの持ち込みも可能。店頭でイチゴの直売も行い、1パック500円で提供する。
「たくさんおいしく食べてほしいという思いで、リーズナブルに提供できるよう努力している。時間制限でせかされず、ゆっくりと心ゆくまで楽しんでほしい。客の笑顔のためにおいしさを追求していきたい」と鈴木さん。「子どもから大人まで幅広い世代の人が楽しむことのできる施設にした。バリアフリーで授乳室も完備したので、体の不自由な人や高齢者、子育て中の母親なども気軽に来園していただけたら」とも。
営業時間は9時~18時。料金は12月=中学生以上1,900円、小学生1,600円、1月=同1,700円、同1,400円。オープンキャンペーン期間中は5歳以下無料。2月以降も時期ごとに金額は変動する。イチゴ狩りは5月ごろまでを予定。