浜松・都田町の「はままつフルーツパーク時之栖(ときのすみか)」(浜松市北区都田町、TEL 053-428-5211)のアーモンドの花が見頃を迎えている。
東京ドーム約9個分の敷地面積があり、ブドウやナシ、リンゴなど16種類の季節のフルーツを収穫できる農業公園として運営する同園。東エリアの植樹縁側に位置する「アーモンド広場」のアーモンドの花が満開を迎えた。
約15年前にアーモンドの収穫を目的に植樹。日本の気候には適さず、アーモンドの実がうまく育たなかったため収穫には至らなかったが、花の美しさから花見用途として植樹を続けた。現在、約1500坪の山の斜面に約400本のアーモンドの木が植えられている。今年は3月20日ごろから咲き始め、現在満開。毎年桜よりもひと足早く咲き、アーモンドの花と桜の花がリレーする形でそれぞれ見頃を迎えるという。
花は桜に比べピンク色が濃く、中心部が濃い赤色であることが特徴。本来、アーモンドの実を収穫するために地中海やカルフォルニアなどの地方で育てられるアーモンドの花は白色だが、日本の気候に強い品種はピンクの花を咲かせるという。見た目は桃の花に似ていて、枝に直接咲くような形で花が咲くため、ボリューム感がある。「認知度はまだまだ高くはないが、これだけの本数を植えているところは他にない。スタッフからも花の美しさは一等品と評価が高い」と副園長の村上孝弘さん。近年はアーモンドの花を目的に来園する客も増え、斜面ではあるがシートを敷いて花見をする客もいるという。
「桜の花見や桃の花見は有名。アーモンドはちょうどその間の期間に見頃を迎える」と村上さん。「徐々に認知度も上がってきている。ボリュームがあり見事なピンク色の花を咲かせるので、ぜひ花見に来て春を感じてほしい」とも。
営業時間は9時~18時。