「TABETE(タベテ)」が10月1日、浜松エリアでフードシェアリングサービス事業を始めた。
コークッキング(東京都港区)が運営する同サービス。賞味期限で破棄する前に同サービスを使って商品を提供することで、飲食店における食品ロスを減らす目的としてスタート。東京・神奈川・埼玉よりサービスを開始し、その後金沢へエリアを拡大。
以前から「浜松の店舗は登録されていないのか」というユーザーからの問い合わせがあった。飲食店の食品ロス削減や「ごみ減量天下取り大作戦」などの取り組みをしている浜松市から声が掛かり、今年6月に「食品ロス削減に向けた実証実験実施に関する協定」を締結。市内の飲食店を対象に参加を呼び掛けた。
現在の登録店舗数は約350店。ユーザーは約16万人で、20代から40代の働く女性が7割程度を占める。浜松では現在、市内の病院・高校の売店・レストランなどにパンを納めている広沢のパン店「ブローニュ」、地元食材を使った総菜や弁当を販売している大工町の弁当店「旬総菜らくさぽDeli」、鮮魚や野菜を使った料理と地酒でおもてなしをする魚介・海鮮料理店「浜松料理 娯座樓」など10店が登録している。
ユーザーは、専用のアプリから会員登録をすることで利用できる。出品されている商品は、250円から680円で、テークアウト方式のため、店舗まで引き取りに行く必要がある。商品を選び、引き取り予定時間と個数を入力し、カード決済までをアプリで行う。
「食品ロス関連の話題は日本で徐々に盛り上がっているところであり、今後、浜松でもいろいろな関連サービスが使えるようになると思う」という山田春香さん。「こうしたサービスを使って、それをきっかけに食品ロスや普段の食生活のことを今一度考えていただきたい」とも。