JAみっかび(浜松市北区三ケ日町三ケ日)とバンデロールがコラボして開発した新商品「三ケ日みかんののっぽ」が販売を開始した。
40年以上にわたって、主に県内東部、中部地域で発売されてきた菓子パン「のっぽ」。パンの中にクリームが挟まれていて、34センチと細長い形が特徴。パンの製造・販売を行っている「バンデロール」(沼津市)は、5年ほど前から、丹奈牛乳(田方郡函南町)やわさびの田丸屋本店(静岡市葵区紺屋町)など、静岡県内の特産品とコラボした「のっぽ」を提供してきた。「これまで西部地区の特産品を使ってこなかったこともあり、今回は三ケ日みかんを選んだ」とバンデロール外商部部長の林幹人さん。JAみっかびの協力の下、商品開発し発売にこぎ着けた。
三ケ日みかんの主な品種「青島みかん」を使っている同商品。果肉が入ったジュレ状で、甘さを抑え気味作られている「ライトシラップ」としてバンデロールに提供。それをクリームにしたものが使われている。三ケ日みかんの特徴である甘さと酸っぱさのバランスにこだわり、JAみっかびの職員も試食を重ね完成した。
のっぽのキャラクターでもあるキリンのほかに、段ボール箱などに描かれている三ケ日みかんの輪切りマークや、1979(昭和54)年に誕生した公式キャラクター「ミカちゃん」なども描かれている。JAみっかびの推薦商品としても認定。県西部地区の主なスーパーで販売されるほか、週末限定でJR浜松駅のキオスクや新幹線の待合室などでも購入可能となっている。
「三ケ日みかんの特徴である酸味もあり、甘みとのバランスも良い」とJAみっかび柑橘特販課の課長森下公平さん。「小さい子どもから年配の方まで幅広い年齢層に、改めて三ケ日みかんのおいしさを知ってもらいたい」とも。
価格は160円で、販売は5月中旬までの予定。