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ザザシティ浜松に華道家プロデュースの生花店 「魅せる花屋」コンセプトに

切り花や観葉植物、花瓶が並ぶ店内

切り花や観葉植物、花瓶が並ぶ店内

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 ザザシティ浜松中央館(浜松市中区鍛冶町)に生花店「SOWAKA(そわか)ZAZA店」が4月1日、オープンした。

店内に設えた床の間

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 華道家で社長の永井裕生さんが、生け花の教室でスタッフを増員する際、それ以外に活動できる場所として2015(平成27)年、生花店「SOWAKA本店」(中区中島)を開店。2017(平成29)年のザザシティ大型リニューアル時、「1階フードコートをグリーンのあるすてきな空間にしてほしい」という依頼を受けた。東京や京都などの商業施設を参考に観葉植物をそろえリースを開始。その縁もあり、デザイナーと管理会社から同館内への出店を打診された。多くの人に知ってもらえるきっかけになると考え、出店を決意。デザイン性が高く生け花ともリンクするような内装に整え、2店舗目としてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約20坪。店内はおしゃれなカフェやバーをイメージした。客と積極的にコミュニケーションが取れるよう、3つあるカウンターを前面に配置。「魅せる花屋」にしたいと、オープンキッチンのように、作業している様子を見られるようにした。ほかにも、床の間に花を飾る良さを改めて知ってもらいたいと、店内に床の間も設置した。

 華道家という視点から、一味変わった花や個性が強い花を集める。洋風のものだけでなく和を感じる花も積極的に取り入れる。バラは、「ヤギグリーン」や「ヤギセレクト」(以上500円)など、国内では珍しいバラの品種改良を行っている「やぎバラ育種農園」(菊川市)の代表的なものや、永井さん自身が気に入ったものをはじめ、30種類ほどをそろえる。珍しい色のカーネーションも多く、ベージュにワインレッドが入った「バイパー」やグリーン系の「オリーバ」(以上200円)などを用意。ほかにも観葉植物の「アンスリウム」各種や、花びらが筒状のようになっているガーベラ「パスタヴェネツィア」(以上200円)などもそろえる。

 「コミュニケーションを大事にしており、一方通行にならないよう、アレンジを作る際もまずきちんと要望を聞いてから商品を作る」と永井さん。3,000円~5,000円のアレンジがよく出るが、花瓶と花をセットにしたものもあり、花が散ってしまっても花瓶が残ると人気だという。ほかにも、デザイナーで陶板画作家であるSHOWKO(しょうこ)さんの「SIONE」シリーズなど、今までコラボレーションしてきた人の器も置く(価格は全て税別)。

 今後カフェスペースもオープンする予定。「子どもたちがここで働きたいと憧れるような場所でありたい。いつも笑顔で働いてくれる素晴らしいスタッフと共に、一瞬一瞬を全力で楽しみたい」と永井さん。「花を贈ったり、もらったり、触れたりできる幸せを多くの人と共有できたら」とも。

 営業時間は10時~20時。定休日はザザシティ浜松中央館に準ずる。

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