カフェ&バー「WILLCOFFEE&BAR」(浜松市中区田町、TEL 053-456-0717)が12月7日、「WILLプライベートスペース会員」の募集を始めた。
コロナ禍において、今まで通り店をやっていたのではすたれてしまうと感じ、どうすれば生き残っていけるのかを考えた店主の北島直樹さん。本格的なおいしいコーヒーを提供するという今までのスタイルに、別の価値を付加して、この店に来る理由を作ることを検討。大手企業では増えてきているが、市内の個人店舗ではほとんどやっていない、定額制サービス「サブスクリプション」を取り入れることを決めた。
金額とサービス内容については、検討に検討を重ね決定。仕事中にはコーヒーが飲めて、仕事帰りには酒が飲める、コロナ禍でも収束後でも変わらず、気軽に寄れる店を目指して会員制度をスタートした。
月額4,750円(税別)を支払い会員になることで、4つの特典を受けられる。1つ目は、通常450円のハンドドリップコーヒーを、1日 1杯無料で提供。ブラジル、コロンビア、グアテマラなど7種類ほどの中から、日替わりで用意する。スペシャリティーと呼ばれる生産国、生産地域、生産処理方法などが明記されたコーヒー豆を使い、豆の種類やその日の天気によって焙煎(ばいせん)の度合いを変えることで、コーヒー豆本来の味が楽しめる。2つ目は、19時以降のバータイムは、最初のドリンクはアルコールも含めすべて100円で提供。通常700円かかるチャージ料も不要のため、100円でドリンク1杯が楽しめる。3つ目は、店に来られないときでも本格的なコーヒーを楽しめるよう、3カ月ごとに季節のコーヒー豆(100グラム)を自宅に郵送する。4つ目として、高速wifi、全席コンセントを備える店内は、プライベートオフィスとして利用可能で、パソコンで作業したり、読書をしたりできる環境となっている。
新型コロナウイルスの対策としてスタッフは検温、マスク着用、手指消毒を徹底。入り口には手指用の消毒を用意。定期的に窓を開けて換気を行い、アルコール消毒清掃を行っている。BGMを小さくすることで、自然と小声で話すような雰囲気作りも行っている。同店は「はままつ安全・安心な飲食店認証店舗」として認証もされている。
「新型コロナウイルスが落ち着いてからでもいいのでぜひお店に遊びに来てほしい。初回トライアルとして、先着100人までは30日間実質無料で会員になれるので、興味がある人は店で気軽にスタッフに聞いてもらえれば」と北島さん。「今22歳だが、若い世代が今のうちに基礎を作り将来的に浜松を盛り上げていく柱になりたい。自分がまずサブスクリプションを取り入れたことで、ほかの店舗も導入しやすくなるのではと思う。やってきたことは、アドバイスもできると思うので浜松全体で盛り上がっていきたい」とも。
営業時間は、11時~19時(カフェタイム)、19時~24時(バータイム)。バータイムのみ日曜定休。