遠鉄百貨店(浜松市中区砂山町、TEL 053-457-0001)新館8階のえんてつホールで12月29日から、展示会「鬼滅の刃 全集中展」を開催している。
今年の7月、大阪で開催されたのを皮切りに全国各地で行われている同展。「これまで人気アニメの展示と物販の両方がある催し物をしたことがなかった」と営業部の川井秀介さん。鬼滅の刃が人気のあるアニメであり百貨店を盛り上げたいと考え、1年ほど前から準備を開始。静岡県内では同百貨店のみの開催となる。
新型コロナウイルスの対策を一番に考え、混雑を緩和するためチケット制で全日時指定となっており、会場のキャパシティに対して各回の入場者数を大幅に制限。密にならないよう、展示会場とグッズ販売会場を分けたほか、並んで待つ間もソーシャルディスタンスを保つため、床に等間隔で整理番号を貼り、チケットに書かれている整理番号のところに並ぶといった工夫をしている。
展示は、“竈門(かまど)炭治郎 立志編”の振り返りと2020年の劇場版「鬼滅の刃」無限列車編へと続く、鬼と鬼殺隊の戦いの歴史を体感する内容となっている。特別訓練のコーナーでは、鬼との戦いで欠かすことができない全集中の呼吸をスマートフォンを使って訓練でき、達成すると出口で「訓練終了証」がもらえる。ほかにも、エントランスには藤襲山や鬼殺隊本部の組織図などの展示物を置き、写真が撮影できるフォトスポット、大画面で動画を楽しめるスポットなどを用意する。「音声ガイド引換券」(700円)を購入すれば、同アニメのキャラクターの音声ガイドを利用できる。
本館8階の催事場がグッズ販売会場となっており、約400種類のグッズを用意。人気キャラクターのグッズのほか、「うなぎ」と「静岡茶」の2種類の風味がある「鬼滅の塩」(各770円)や「ご当地SDA4クリアファイル【静岡】」(407円)、ご当地SDアクリルチャームセット【静岡】」(3,500円)といった地域限定グッズの人気が高いという。入場は展覧会出口で渡す「物販会場入場券」の提示が必要で、密にならないよう、入り口で入場する人数を制限している。
新型コロナウイルスの対策として、スタッフの検温、手指消毒、フェイスガードを使用。来店者にも検温を行い、手指消毒とマスクの着用をお願いしている。空調設備を朝から夜まで稼働して換気を行っている。
市内から親子3人で訪れた亀井さんは「音声ガイドがあり、いつも見られないものが見られてよかった」と笑顔で話した。県内から家族6人で訪れた菊池さん親子は「みんな揃って鬼滅の刃が好きで、鬼滅の刃を見たくてきた。楽しかった」と話す。
「安心して楽しんでもらいたいと考え、コロナ対策を徹底して行っている」と川井さん。「1月の平日はチケットが若干残っているので、ぜひご来店いただいて展示会とグッズを楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。
鬼滅の刃全集中展は1月11日まで。チケットの空き状況の確認や購入はローソンチケットでできる。