「cafe with(カフェウィズ)」(浜松市中区早出町、TEL 053-544-7536)が11月12日、オープンした。
幼い頃から「コックさんになりたい」と夢を抱いていた店主の浅倉寿人さん。夢の実現に向け、高校卒業後、迷わず調理師専門学校へ進学。その後、市内のカフェなど飲食6店舗に勤務し、約15年間の経験を重ねた。自身の店を持つため、大通りに面していない落ち着いた立地のテナントを探す中、理想とする物件と出会った。店と来店客、そして来店客同士も「すてきな時間を一緒に過ごせるように」と思いを込め、店名を「with」と名付け、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約10坪。テーブル10席、カウンター4席の計14席を用意。店内は、白を基調に、木目の家具を使い、シンプルで温かみのあるナチュラルな空間に仕上げた。大人が落ち着いて過ごせる空間にしたいと考え、小学生以下の子どもは入店できない。
掛川市を中心に県内産の有機栽培の野菜のみを使う。「有機野菜は、形が不ぞろいで生産量も少ない。一般にあまり流通しないが、安心して食べることができ、どれも味が濃い」と浅倉さん。ジャガイモやカラーニンジン、ひょうたんカボチャなどの旬の有機野菜と、メインとなる肉や魚を蒸し上げる「蒸籠(せいろ)プレート」は、ご飯と小鉢をセットにして提供。メインは、国産素材を使う「鶏肉」(2,300円)、「豚肉」(2,400円)、「魚」(2,400円)、大豆で作るハンバーグが付く「野菜」(2,200円)の4種類から選べる。ご飯は、静岡県産コシヒカリともち麦を混ぜて提供。このほか、クランブルというクッキー生地と国産クリームチーズの濃厚な風味を楽しめる「チーズケーキ」(550円)や、厚切りトーストの上に、北海道十勝産小豆で作る、甘さ控えめの自家製粒餡(あん)とバターをのせて提供する「あんバタートースト」(650円)などをそろえる。
オリジナルブレンドのホットコーヒー「with ブレンド」(490円)は、紙のフィルターを使わないフレンチプレスという抽出方法で入れ、豆本来の持つ甘味やうま味をそのまま出したという。牛乳を使い抽出するミルクブリューの「カフェラテ」(490円)は、じっくりと8時間かけて作り上げる。このほか、「上品な甘みと華やかな香り」が特徴の「ダージリンティー」(500円)など、約15種類のドリンクメニューをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と食事以外の時間はマスク着用を求める。37.5度以上の発熱がある場合は入店できない。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に出入り口と窓を開け、換気を徹底する。
近隣に住む人や知人以外は、SNSをきっかけに来店する人が大半を占めるという。浅倉さんは「地場の有機野菜の持つ、本来のおいしさを感じてほしい。ゆっくりと過ごせる空間を用意しているので、思い思いのすてきな時間を過ごしてもらえれば」と話す。
営業時間は11時~19時(金曜・土曜・日曜は21時まで)。水曜、第1・第3木曜定休。