居酒屋「海鮮居酒屋 翔男(とびお)」(浜松市中区肴町、TEL053-525-9898)が12月4日、オープンした。
店主の平野翔一さんは浜松市出身。大阪の大学を卒業後、そのまま府内の飲食店で料理人として8年ほど経験を重ねた。新型コロナ禍の影響で、厳しい経営環境に置かれる飲食業界だが、いつか地元で店を開きたいと思い描き、同店のオープンを検討。「コロナ禍だからこそ、好立地のテナントを見つけることができた。ピンチをチャンスと捉えて出店を決めた」と平野さん。過去に勤めていた居酒屋が山陰地方をコンセプトにした店だったため、その要素も取り入れた海鮮料理居酒屋としてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約25坪。席数は、テーブル席32席、カウンター席10席の計42席。店舗デザインは、木材や土壁などを使うシンプルな和モダンスタイルで、明るくぬくもりのある空間に仕上げた。
舞阪港を中心に地元産の海鮮食材を使う同店。過去の経験の中で築いた仕入れルートも生かし、山陰地方など全国から旬の材料を仕入れる。店主おまかせで5種類の刺し身を盛り合わせた「お刺身瓦盛り」(1,320円)は、島根県の松江瓦に盛りつけて演出する。殻付きのまま蒸すことでうま味を閉じ込める「浜名湖カキ」(3個入り=715円)は、自家製ポン酢を添えて提供。島根県のブランドカニを使う「活 松葉カニ」(時価)は、店内のいけすから取り出した新鮮なカニを、まるごと1杯楽しめる冬季限定メニュー。このほか、タコやタイなど、日替わりの魚介を4種類のせた「海鮮トマトクリームピザ」(770円)などを用意する。
ドリンクメニューは日によって異なるが、日本酒約10種、焼酎約20種を常時そろえる。華やかな香りと甘みを楽しめる島根県産の日本酒「誉池月 純米」(550円)や、なめらかな口当たりとスモーキーな香りが特徴の宮崎県の麦焼酎「山猿」(550円)を用意。このほか、鳥取産の二十世紀ナシの果汁が入る「20世紀梨チューハイ」(550円)なども提供する。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に出入り口を開放し、換気を徹底する。
コロナ禍の影響で人出が少ないため平日の来店客は少ないが、週末は満席になるほどにぎわっているという。平日の集客を増やすため、今後は曜日限定で一部のドリンクメニューを100円で販売する割引サービスを計画している。平野さんは「地域に愛される店づくりを目指している。コストパフォーマンスにも自身があるので、気軽に足を運んでほしい」と話す。
営業時間は17時~24時。月曜定休。