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浜松・肴町に地元素材使う居酒屋 コロナ禍で3度出店見合わせも諦めず

旬の素材の「刺し身盛り合わせ」

旬の素材の「刺し身盛り合わせ」

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 居酒屋「やっぱり酒夢来(さむらい)」(浜松市中区肴町、TEL 053-452-0755)が12月10日、オープンした。

全国から仕入れた素材を使う海鮮料理

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 地元産の海鮮を中心に創作料理を提供する居酒屋「本家酒夢来」。2017(平成29)年のオープン以来、順調な経営が続いており、2019(平成31)年から2号店となる同店の出店を検討してきた。しかし、新型コロナ禍の影響を受け、間際でオープンを断念する状況が3度続いたという。ワクチンの接種率が高まり、感染者数も減少したタイミングで、中心市街地の有楽街沿いの同地と出会った出合った。「コロナ禍だからこそ、好立地のテナントに入ることができた」と店長の沖田歩さん。街中に元気を取り戻したいと考え、思い切ってオープンを決めた。

 店舗面積は約30坪。テーブル50席、カウンター6席で合計56席用意。店内は、ダークブランを基調に、和風の落ち着いた雰囲気に仕上げた。プライベートな空間で食事を楽しめるように、4~10人定員の個室を合計9室用意する。

 地元産の素材を中心にした海鮮料理をはじめ、浜松や静岡ならではのメニューをそろえる。こんにゃくや黒はんぺん、牛すじなど6品をセットにした「静岡おでん」(780円)は、カツオやイワシなどの出汁だし粉をまぶして仕上げる。ギョーザ専門店「餃子のみや」(中区)とコラボして作り上げたオリジナルギョーザ「浜松ギョーザ」(6個入580円)は、いくつでも食べられるように、野菜を多めに入れヘルシーに仕上げたという。うま味が強い赤みの馬肉を使い、自家製のタレで提供する「馬刺ユッケ(980円)」は、人気がありリピート率が高いという。このほか、舞阪港や三河港などの地元産をはじめ、全国から仕入れる旬の魚を使う「刺し身盛り合わせ」(1,680円)や、ラングドシャクッキーに濃厚なバニラソフトを入れた「クレミアソフトクリーム」(600円)などを提供する。

 県内の酒蔵会社をはじめ、全国のから選び抜いた日本酒も常時約15種類用意。「国香酒蔵」(袋井市)の「中汲み無濾過 純米酒」(700円)は、切れの良い辛口が特徴。ほかにも静岡県清酒鑑評会の2部門で1位に選ばれた「土井酒造場」(掛川市)の「開運 特別純米酒」(700円)などをそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、空気清浄システムを導入し常に換気を徹底する。

 コロナ禍でのオープンのため心配もあったが、週末は多くの来店客で朝までにぎわっていたという。沖田さんは「常に来店客に感謝の心を持ち、浜松がもっと明るく元気になれるように営業していきたい。食事にはどれも自信があるので、気軽に足を運んでほしい」と話す。

 営業時間は17時~翌5時。

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