和食店「御食事 有無」(浜松市中区鴨江)が12月28日、オープンした。
店主の松原大地(だいじ)さんは、高校卒業後、鳥取県や兵庫県などのホテルや温泉旅館で、和食の料理人として約30年間経験を重ねてきた。培った経験を生かして自身の店を持とうと一念発起。本来は、より早い時期にオープンする計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、見送ることになった。ワクチンの接種率が高まり、感染者数も減少したタイミングで、あらためてオープンに踏み切った。
店舗面積は約25坪。席数は、テーブル席12席、カウンター席5席の計17席。店内は、木材を多く使う和風デザインで、明るい雰囲気の中で食事を楽しめるように仕上げた。
県内産を中心に、鮮度にこだわった食材を使う海鮮料理を提供。旬の魚を日替わりで提供する「刺し身 三種盛り合わせ」(1,200円)は、タチウオやイシダイ、アオリイカなどを鮮やかに盛り付けて仕上げる。プリッとした食感が特徴の「車海老の塩焼き」(1,200円)は、食材本来のうま味を閉じ込めるように、殻付きのまま焼き上げる。このほか、自家製のしょうゆベースのタレに漬け込んだ刺し身に、ゴマ油と卵黄を混ぜ合わせて提供する「まかない丼(660円)」や、県内産の鶏肉を使い、サクサクの食感とジューシーな肉汁を楽しめる「美味鶏竜田揚げ」(660円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に出入り口を開けて換気を徹底する。
一切広告をしていないため、口コミなどを通して集客に結びつくように期待する。「今後は旅館やホテルで培った経験を生かし、夜はコース料理を提供していきたい」と松原さん。「堅苦しい店ではないので、地域の人に気軽に来店してもらえれば」とも。
営業時間は、11時~14時、17時30分~21時。月曜定休。