天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区二俣町、TEL 053-925-2276)が2月1日、アニメとコラボしたAR体験イベント「『ゆるキャン△』AR企画」を始めた。
「ゆるキャン△」は、アウトドアの趣味の魅力と、それをのどかに楽しむ女性高校生たちの日常を描く人気アニメで、作中に同鉄道の駅舎や周辺観光施設が多く登場する。アニメを通じた観光誘客を図るため、昨年2月から同アニメとコラボしたラッピング列車の運行を始めた同鉄道。新型コロナ禍で注目される分散型ツーリズムとして同イベントを企画し、観光庁による「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」の一環として開催する。
同鉄道の5カ所の駅舎に、主要キャラクターのQRコード付スタンドパネルを設置。スマートフォンのカメラ機能を使いQRコードを読み取り、専用サイトにアクセスすると、キャラクターがARで画面上に登場。同イベントのために用意したオリジナルボイスを聞くことができる。始発時間から11時まで、11時から17時まで、17時から終発時間までの3つの時間帯ごとに、異なるせりふを用意する。
対象の駅舎は、西の終点「新所原駅」、浜名湖畔の「浜名湖佐久米駅」、気賀関所や長楽寺などの観光施設の近くに位置する「気賀駅」、国の登録有形文化財に登録された転車台や扇形車庫など施設がならぶ「天竜二俣駅」、東の終点「掛川駅」。周辺観光施設の情報や同鉄道の豆知識などのせりふを用意するため、各駅をめぐりながらAR体験を楽しめる。
オリジナルデザインの「『ゆるキャン△』2022バージョン 1日フリーきっぷ」(大人=1,750円、小人=880円)も発売。1000枚限定で、掛川駅・天竜二股駅・新所原駅で販売する。
イベント告知が直前になったため、今後徐々に浸透していくように期待する。営業課長の高木信哉さんは「コロナ禍のため、分散型イベントを企画した。アニメファンはもちろん、そうでない人も、当社の駅に立ち寄ってAR体験を楽しんでほしい」と話す。
2月20日まで。