洋菓子店「エレグラント U(ユー)」(浜松市浜北区内野、TEL 053-568-7469)が4月14日、オープンした。
北海道産クリームチーズを使った「こまったにゃ」(左)、ブラックベリー、紅茶の香りが豊かな「ビオレット」(中央)、ショートケーキ「シャンティフレーズ」(右)
店主の塚田悠也さんは、浜松の製菓専門学校を卒業後、浜松、東京、神奈川などの洋菓子店でパティシエとして経験を重ねた。母校で教員として約7年勤務する中、2021年にフランスで開催され世界11カ国が参加した洋菓子のワールドカップ「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」に日本代表チームのキャプテンとして出場し、準優勝した。「世界大会で結果を残せたので、次の目標として自分の店を出すことを目指し、身近な存在である浜松への出店を決めた」と塚田さん。
店舗面積は約30坪。店内は、白色を基調にシックなデザインに仕上げた。世界大会で出品した菓子のモチーフにした「キリン」を使いたいと、キリン柄を外装にあしらい、店内には白いキリンのオブジェを飾る。
「優雅な時間を提供する店」をコンセプトに、塚田さんが見定めて仕入れた食材を使い、味のバランスを考慮して仕上げるというスイーツをそろえる。「はままつフルーツパーク」(北区)から仕入れる朝摘みのイチゴを使ったショートケーキ「シャンティフレーズ」(537円)は、北海道根釧地方の牛乳で作った乳味が強い生クリームに、すっきりとした後味のクリームを加えるという。ブラックベリー、紅茶、ベトナム産チョコレートを使ったケーキ「ビオレット」(639円)では、食材が組み合わさった豊かな香りが楽しめるとも。猫の形にデザインしたケーキ「こまったにゃ」(622円)は、濃厚な北海道産クリームチーズにベルガモットとライムゼリーの酸味を加え、爽やかな風味に仕上げるという。
このほか、「蜂蜜」や「ほうじ茶」など5種類をそろえる「フィナンシェ」(248円)、チョコレートの苦みや香りが楽しめるクッキー「キューブカカオ」(862円)などの焼き菓子も販売する。
オープン後は、連日売り切れが続く順調な滑り出しという。塚田さんは「自分にしか表現できない洋菓子を楽しんでもらえたら。生菓子だけでなく、焼き菓子のおいしさも伝えていきたい」と話す。
営業時間は10時~19時。日曜・月曜定休。