「コミックコンベンション(以下、コミコン)」をコンセプトにしたカフェ「コミコンカフェミュージアム」(TEL 080-2649-7337)が4月15日、ザザシティ西館(浜松市中区鍛冶町)にオープンした。
「コミコン」は、「プロップ」と呼ばれる映画撮影で使用する衣装・小道具の展示や、海外の俳優やアーティストとの交流、ステージパフォーマンスを開催する複合イベント。1970年にアメリカで始まったとされ、現在、日本をはじめ、ヨーロッパや台湾などでも開催されている。
同店を運営する浜友グループ(浜松市中区)は2016(平成28)年から、交流イベント「東京コミックコンベンション」を幕張メッセ(千葉県)で開いている。今年5月には大阪で「コミコン」初開催を予定している。
同店広報担当者の矢野博己さんによると、浜松の企業として地元を盛り上げようと、地元の人になじみ深い商業施設「ザザシティ西館」への出店を決めたという。「東京と大阪でコミコンを開催するため、浜松は中間地点で利便性も良い。地元の人はもちろん、県外からの来客により地域活性化に貢献したい」と話す。
店舗面積は約200坪。カフェラウンジ型の展示施設とグッズ販売を行うショップを併設する。席数は、テーブル=60席、パソコン付きテーブル=9席。居心地のいい空間を目指し、長時間滞在しても体の負担が少ないゲーミングチェアを全席に導入する。
利用はドリンクや軽食を含む料金システムで、店内で展示物を楽しみつつ漫画喫茶のように時間を過ごせる。映画「ターミネーター」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ゴーストバスターズ」などの撮影で使ったプロップや、ハリウッドスターのサインなど、貴重なアイテムを展示する。「トランスフォーマー」「ウォーキング・デッド」などのアメリカンコミックスを含む漫画は、約2万冊そろえる。
5月3日はオープニングイベントとしてハリウッド俳優によるサイン会を行う。映画「スター・ウォーズ」に出演したヨーナス・スオタモさんとダニエル・ローガンさんが来店する。
矢野さんは「日本のアメコミ文化はまだ浸透していないので、裾野を広げていきたい。アメコミに触れて、魅力を知るきっかけになれば。新しい分野としてチャレンジした施設なので、多くの人に楽しんでもらいたい」とも。
営業時間は10時~20時。カフェラウンジ利用料(ドリンク・軽食付き)は、1時間当たり=900円。