浜松の老舗ソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生、TEL 053-461-1575)が8月6日、静岡県産のミカンと橙(だいだい)を使ったポン酢「トリイのポン酢」を発売した。
一昨年に同社で開発したみかん酢「みかんde酢」に続き第2弾となる。社長の鳥居大資さんは以前から「静岡県はポン酢の原材料となる橙の生産量が多いにもかかわらず、地元のスーパーや小売店を見渡しても静岡県ならではの有名なポン酢商品が無い」と考えていた。ミカン酢が女性には受け入れてもらいやすい反面、男性には受け入れにくい傾向があることから男性にもミカン酢を利用したマーケットを広げたい思いから、今回の商品化にこぎ着けた。
食品添加物は使っていない同商品は再仕込みしょうゆを使っている。再仕込みしょうゆとは醸造の過程で麹(こうじ)を仕込む時に食塩水ではなくしょうゆを使ったもの。鳥居さんは「今回の開発の中で最もこだわった。これまで口にしたポン酢はどうしても塩角が立ってしまっていた。再仕込みしょうゆを使ったことでまろやかな口あたりに仕上げることができた」と話す。
鳥居さんは「商品に使用している素材はほとんどが地元のもの。地域に愛される商品にしたいと思っているので比較的長い時間をかけてじっくりと育てていきたい。初年度は1万本の生産を目指す」と話す。
価格は630円(360ミリリットル)。同社オンラインショップのほか市内遠鉄ストア、静岡伊勢丹などで購入できる。