住所:静岡県静岡市清水区能島160-3
清水で創業50年を超え、瓦施工店を展開する長澤瓦商店株式会社(本社:静岡県静岡市清水区北脇650-1、代表取締役:長澤宗範)は、2024年末、静岡市清水区に瓦小物を販売する専門店「長澤瓦商店」をオープンしました。営業時間は、10時から16時(日・月は定休日)です。詳細は公式サイトでご覧いただけます。
【オープンの背景・目的】
長澤瓦商店株式会社の長澤玲奈です。
1999年に静岡清水で生まれ、幼少期から瓦葺き師である父の背中を見て、瓦への情熱と憧れを抱いて成長しました。瓦が衰退している現代において私にできることは何かと考えた結果、現代の人に親しみを持っていただけるよう瓦の魅力を詰め込んだ新しい瓦小物を作ることに決めました。
清水ではかつて、地域産業として巴川を中心に瓦の製造が盛んでした。
しかし、1974年(昭和49年)7月7日に起きた”七夕豪雨”により、巴川の氾濫が発生。
それに伴い瓦屋が大打撃を受け廃業が相次ぎ、そして清水瓦という文化が消えてしまいました。
多くの人が誇りを持って繋いできた清水瓦という地域産業が、消え、名前さえ知られなくなっています。
そして今や、清水瓦だけでなく瓦そのものが失われつつあります。
弊社が施工した伝統的な日本家屋の屋根です。
実は創業者である祖父の実家も清水で瓦を焼く職人の一人でした。
祖父が誇りを持って話す清水瓦を、もう一度復刻させたい。当時の人たちの熱い想いを感じていただきたい、そのために清水瓦の復刻プロジェクトに取り組んできました。
長澤瓦商店創業者:長澤久雄
そうした活動を経て、瓦小物専門店「長澤瓦商店」をオープンさせました。
長澤玲奈(1999年生まれ)。鬼師「鬼玲」として活動中。
瓦の専門知識を深めるため、愛知県で鬼瓦師に弟子入りし、修行を経て「鬼玲」として活動しています。この度、こうした活動をより多くの方に知っていただくため、瓦を絶やさず未来に繋げることを目的としたワークショップと小物販売、さらに瓦の歴史が学べる店舗をオープンしました。 現代の人々にまず”瓦”という存在を知ってもらうため、瓦の素材を使用したアクセサリーやアロマストーンなどの生活雑貨を制作・販売しています。
【長澤瓦商店とは】
「長澤瓦商店」では瓦の吸水性を活かしたアロマストーンやいぶし銀の落ち着いた質感のインテリア雑貨などの瓦小物販売や、瓦の歴史を知りながら瓦小物を制作するワークショップを行える施設となっております。
瓦が古くから続いてきたのには理由があります。
瓦の性能ばかり伝えても、実際に手に取って使わないとその良さはわかりませんよね。
私たちの長澤瓦商店の商品は、皆様に実際に手に取っていただき、瓦の良さを目で見て感じていただけるように工夫されています。
[瓦ワークショップ]
(所要時間:1時間半~2時間 金額:2800円~5400円)
瓦ワークショップでは季節に応じたテーマで、お客様自身が粘土から形を作り、瓦小物を制作します。
瓦の歴史や作り方を学びながら、ワークショップを通して自身のオリジナリティを表現できます。お子様からご年配の方まで、多くの方に新しい発見と創造性を体験していただけます。
[瓦小物販売]
左:瓦トレイ 右上段:アロマストーン 右下段:鬼瓦置き物
瓦の素材で作られたインテリア雑貨瓦の素材で作られたインテリア雑貨
これらのインテリア雑貨は、実際の瓦と同じ製法で作られています。瓦の特徴である”いぶし銀”の美しさや、どんな場所にも溶け込む質感が魅力的です。また、使用するごとにいぶし銀の角が取れてなめらかになるため、色の変化を楽しむことができます。
担当者コメント
[長澤瓦商店株式会社 鬼師・広報 長澤玲奈]「長澤瓦商店」は私達の瓦が好き!という想いを詰めた場所です。
日本の風景を作る瓦を、これから先も残していきたいという気持ちで取り組みをしています。
普段家を守ってくれる屋根ですが、屋根材を超えた魅力があると考え瓦の性質を活かした商品を制作しています。
その魅力をぜひ、店舗にいらして感じてください。