調味料と駄菓子の店「旨（うま）いもん屋りんでん」（浜松市中央区上新屋町、TEL 053-424-7721）が7月29日、同一施設内で弁当・仕出しを製造・販売する「輪伝工房」（TEL 053-582-7788）と共に移転オープンした。

全国各地の調味料をとりそろえる売り場

　中央区十軒町で営業してきた両店は昨年末、入居していた建物の取り壊しが決まったのを受けて移転を決め、代表を務める坂井良行さんが年明け以降、新たな物件を探し準備を進めてきた。十軒町で食品と雑貨の店だった「旨いもん屋りんでん」は再オープンに伴い、調味料と駄菓子の店に衣替えした。「輪伝工房」では店頭で販売する調味料を生かした弁当を注文に応じて製造・販売する。

　中田公園に近い立地で、「旨いもん屋りんでん」の売り場を中心にした店舗の面積は約16坪。食と健康を意識する坂井さんは料理の味付けで使う調味料に着目、食べ歩きの経験を生かし、全国各地から調味料を調達する。北海道の「根昆布だし」（1,100円）や静岡県のお茶入りだしパウダー「茶ぁ飯の素（もと）」（650円）、宮崎県の「黒にんにくのうまみたれ」（900円）、沖縄県の「沖縄そばだし」（450円）など約100種類をそろえた。駄菓子は、キャンディーやグミ、ガム、チョコレート、カップめん類など手頃な価格の約200種類をそろえる。価格帯は1個10円～130円。調味料や駄菓子を200円以上購入した場合、1日1回、カプセルトイが楽しめる特典も用意。当たったポイント分の駄菓子を選べる。

　輪伝工房では、販売する調味料を生かした弁当をそろえ、注文を受けてから調理・提供する。唐揚げを入れた「名物黒から弁当」（550円）や日替わりの「まかない弁当」（700円）などをそろえる。豚、鶏、牛のひき肉で作ったハンバーグがメインの「ワインだれの炭焼き肉肉肉バーグ弁当」（750円）など、調味料の商品名を一部盛り込んだ弁当もある。このほか、氷蜜と水を独自の配合で固めた氷を使ったかき氷（150円）などもある。

　坂井さんは「時代の変化と消費者ニーズを捉え、幅広い世代に楽しんでもらえる店を目指したい」と話す。

　営業時間は、「旨いもん屋りんでん」＝配達などの状況に応じ14時ごろ～19時（土曜は13時ごろ～17時）、「輪伝工房」＝10時～19時（土曜・日曜は10時30分～18時）。いずれも水曜定休（旨いもん屋りんでんは日曜も定休）。