浜松城公園駐車場で11月18日、職業体験イベント「はままつワクワクキッズ モーターフェスティバル」が開催される。主催は浜松商工会議所青年部(TEL 053-452-1113)。
浜松市の活性化を図り、毎年1回対外的なイベントを行う同団体。昨年は子どもを対象とした職業体験を行い、将来地元で働きたいと思えるような地元の魅力を発信するイベントを開催した。
同団体では3年前、浜松の高校2年生約2000人を対象に「将来どこで就職したいか」とのアンケートを行ったところ、「県外に行きたい」「大都市で働きたい」という回答が多く、親がどんな仕事をしているかもわからない生徒も多かったという。近年浜松のI・Uターン就職率が低いこともあり、子どもたちに地元の魅力を伝えていこうと、浜松の主要産業である輸送機器に関連するモータースポーツイベントの開催を決めた。
当日は浜松の企業やバイク産業の歴史を知ってもらおうと、本田宗一郎や鈴木道夫、山葉寅楠など、浜松出身の起業家に関するクイズを行う。ワークショップではメカニック体験も実施。エンジンの組み立てやタイヤ交換、足回りのチェックを体験でき、車の構造や仕組みを知ることができる。ほかにも子ども用のミニバイク体験や自動車学校の教官が運転するバイクの後ろに乗るタンデム体験も行う。
会場にはデモ走行エリアを用意し、今年まで現役で走っていたF3のフォーミュラカーや静岡大学のサークル「Shizuoka University Motors」が製作したフォーミュラカーのデモ走行、展示を行う。「プロのマシンと大学生が手作りしたマシンを見比べるのも面白い」と実行委員長の鈴木基信さん。当日はフォーミュラ3の選手がデモ走行をし、トークショーも開催。迫力あるエンジン音は圧巻だという。
飲食ブースも併設する同イベント。スリランカカレー店「ララカレー」や海鮮料理を提供する「とぅくとぅく」など同会会員の地元企業11店舗が出店。すし店「山口屋」や「千歳きくいち」は、ばらずしや稲荷ずしを販売するほか、「カフェ パセレッティ」はパスタやキッシュなどを販売する。
「自分たちがワクワクしたことドキドキしたことを今の子どもたちに届けたいという思いで今年のイベントを開催する」と同会会長の神谷紀彦さん。「目で見て、音で聞いて、臭いを嗅いで、実際に触って体験することは学校の授業では教えてくれないこと。イベントを通して、参加してくれる子どもたちの夢実現につながればうれしい」とも。
開催時間は9時~15時30分。ワークショップは小学4年~6年が対象。当日の受付時間は午前の部=9時、午後の部=12時。