浜松・鍛冶町に6月12日、カプセルホテル「global cabin 浜松(浜松市中区鍛冶町、TEL 053-451-5489)」がオープンした。
「観光による地域活性化」と「地域コミュニティー」をテーマに、地域を元気にする街中の新たなスポットを作ろうと、昨年12月からザザシティ中央館が始めた「街中リボーンプロジェクト」。第一弾として1階フロアにフードホール「ザザスクエア」をオープン。プロジェクトの一環として、3階に入るテナントを探していた同館。同ホテルがテナント展開可能なブランドであり、インバウンドの客層などを見込んでいた点など、プロジェクトのテーマとホテル側の考えが合致。ビジネス利用や観光、インバウンドなど幅広い客層をターゲットにしたホテルとしてオープンにこぎつけた。
日本や韓国でビジネスホテル事業を展開する共立メンテナンスが運営する同ホテル。国内では75のホテルを運営し、内3店舗がglobal cabinブランド。「カプセルホテルの優れた合理性」とホテル事業で培った「高い快適性」の融合をテーマにしたホテルとして運営する。
ザザシティ中央館の3階フロア665坪を丸ごとホテルに改装し、上下移動なくワンフロアで全て完結する同ホテル。正面玄関には靴を脱いでリラックスできるラウンジがあり、65インチの大画面テレビでスポーツ観戦などが可能。客室はキャビン客室が159床、通常客室が7室あり、キャビン客室は4.5平方メートルのキャビンタイプと7.9平方メートルのツインタイプを用意。デスクを配置しながらも開放感のあるプライベート空間を確保したキャビンスペースに仕上げた。風呂は男女別の大浴場を完備。ヒノキ風呂やシルキーバス、高温サウナなど設備を充実させたという。レストランではコッペパンサンドやいなりずしなどを用意し、1日の活力のもとになる軽朝食を用意する。
支配人の勝俣伸二さんは「ショートステイから宿泊まで、客のニーズに合わせたキャビンや個室を用意している。浜松初のキャビンをぜひ体験してもらいたい」と話す。
「3階に同ホテルが入ったことで、プロジェクトとして1階と3階がつながる。ザザスクエアでは浜松の名産品や浜松のものを食べることができ、ホテルで宿泊もできる。ひとところで全てが完結する」と同館副館長の田中久貴さん。「近年、郊外型ショッピングセンターなどが増えているが、街なかににぎわいを取り戻したい。プロジェクトはまだまだ進行中なので、さらに地域の人たちにも楽しんでもらえるような場所にしていけたら」とも。
価格はオープン記念価格でキャビンタイプ(軽朝食付き)=4,000円、通常客室(軽朝食付き)=6,000円(以上、税別)。オープン記念価格は7月末まで。