テークアウト専門店「僕の青空まぜそばくれよん」(浜松市浜北区於呂、 TEL 053-588-3030)が4月14日、オープンした。
京都の有名店で修業した後、6年ほど前に「僕家のらーめんおえかき」を開店した店主の但田哲郎(てつお)さん。国内で新型コロナウイルス感染者が出始めたころから、一緒に働いている母親やスタッフの健康を考え、テークアウトに切り替える構想があった。「中途半端にならないよう、別のれんとして開店することを決め、せっかくやるのであれば来てくれた人を楽しませるような新しいことをやろう」と考えていたという。
3月29日、コメディアンの志村けんさんが亡くなったことにショックを受け、本格的に準備開始。開店日やメニュー、のれんや容器のデザインなど準備を進め、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約20坪。イートインをやめたことから、もともとあった店舗の机や椅子を撤去。代わりに来店した人が一定の距離を取って並べるよう床に線を引く。
メニューは定番まぜそばを3種類用意。まぜそば用に作った自家製麺は、もっちりしたゆで麺とカリッとした素揚げ麺の両方の食感を楽しめるという。「もっちカリ醤油まぜそば」には、加藤醤油(中区)と栄醤油(掛川市)の2種類の地元のしょうゆを使用。「もっちカリ塩まぜそば」の塩だれには、ムール貝を使う。
「伊吹煮干まぜそば」(以上900円)は、網本から伊吹産の煮干しを直接買い付け。網にかかってから2時間以内に窯に入れるため鮮度が良く、えぐみがないやさしいだしが取れるという。食べる人が自分好みの味を楽しめるよう「あぶりトロチャ」(300円)や「青い鳥浜北農場のおんたま」(150円)など5種類のトッピングをそろえる。豚肉をかば焼きにした「くれよん丼」(650円)といったご飯ものも用意。
コロナ対策として、店内では一定の距離を取って並んでもらっている。混雑時には、電話番号を聞いておき車内で待機してもらい、商品完成時に電話で連絡を行い取りに来てもらう。ほかにも、待ち時間短縮のため、電話予約も受け付けている。
買ってからすぐに食べられないという意見があったことから、生麺での提供も行うなど、届いた声はできるだけ迅速に反映している。「こんなときだからこそ、心が晴れるようなおいしく安全な商品と心地よいサービスの提供を心掛けている」と但田さん。「家で、車で、青空の下で楽しんで食事をしてもらえたらうれしい」とも
営業時間は10時30分~14時30分、17時~21時。土曜・日曜・祝日は10時30分~21時。電話予約は9時30分~20時。