洋菓子店「サン・ラファエル」(浜松市半田山、TEL 053-435-0141)が11月11日、店内で酒とスイーツを提供する「スイーツバー」営業を始めた。
同店の前身は、1979(昭和54)年にオープンした洋食レストラン「ピザーラ」。1996年(平成8年)に、フランス料理とフランス菓子の店に業態変更し、店名を「サン・ラファエル」と名付けた。現在はケーキなどの洋菓子の販売をメインに、店内でカフェも営業。関わる人の「幸せに寄り添うこと」を目標に掲げ、常に新しいことに挑戦してきた。
コロナ禍の影響で周囲に夜間営業する店が減少しており、気軽に立ち寄れる場所を提供することで、地域の活性化につなげたいと考えた社長の堤由理香さん。併せて、バーテンダーとしての経歴を持つ同店シェフパティシエの青山真仁さんが、バーを営業したいという思いを実現したいと、「スイーツバー」のオープンを決めた。
店内のカフェスペースを利用して夜間のみ営業する。面積は約10坪。席数は、テーブル席12席、カウンター席4席を用意。店名の由来でもある、フランスの街「サン・ラファエル」の海岸をイメージした店内は、白を基調に清潔感のある空間にデザインした。
青山さんがバーテンダーを務め、クラフトビールやウイスキー、カクテルなど約70種類のアルコールメニューを用意。シソリキュールをベースにカシスやジンジャーエールなどを加え、斬新な組み合わせを楽しめるカクテル「楓」や、バナナリキュールに牛乳と静岡県産抹茶を加えた「抹茶バナナ」(各700円)など、7種類のオリジナルカクテルもそろえる。
夜間のみ提供する「ナイトスイーツ」も用意。クレープをカラメルとバター、オレンジジュースで煮込むスイーツ「クレープシュゼット」(1,200円)は、香り付けのオレンジブランデーに着火することで青色の炎が広がり、幻想的な空間を演出する。「リキュールオンアイス」(500円)は、バニラアイスの上に、カルーアやカシスなどのリキュールをかけて楽しむ。このほか、前身となるレストラン「ピザーラ」の人気メニューを復刻した「ミックスピザ」(800円)など。店内ショーケースの洋菓子は、皿の上にデコレーションして販売する。
堤社長は「洋菓子に特化せず、これからも新しいことにチャレンジしていきたい。スタッフがやりたいことをかなえ、地域の人が集い楽しめる場所になれたら」と話す。
青山さんは「1人で軽く1杯飲む、カップルや家族で楽しむなど、スタイルに合わせて気軽に利用してほしい。今後も酒とスイーツの可能性を追求していきたい」と話す。
営業時間は17時~22時。金曜・土曜のみ。