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浜松・元浜町に老舗居酒屋が移転リニューアル 地元食材そろえ再始動

「酒も食材もこだわりを持って仕入れている」と話す店主の宮脇由佳さん

「酒も食材もこだわりを持って仕入れている」と話す店主の宮脇由佳さん

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 居酒屋「いろりの燈(ひ)」(浜松市中区元浜町、TEL 090-6070-3839)が3月21日、移転リニューアルした。

旬の魚を3種類のせた「造り 盛り合わせ」

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 もともとは中区の有楽街で居酒屋「いろり」を経営していた店主の宮脇由佳さん。コロナ禍の影響で、2020年6月に約40年の歴史に幕を下ろした。いつか店を再開したいと考えていた中、条件の良い物件に出合ったのをきっかけに、同店のオープンにこぎ着けた。宮脇さんは「閉店の際、『いろりの火を絶やさないで』と言葉をもらった。その火を再びともせるようになってうれしい」と話す。

 店舗面積は約8坪。席数は、テーブル=8席、カウンター=6席。店内は、落ち着いた雰囲気の和モダンデザインに仕上げた。「リニューアル前は100席以上ある大型店舗で来店客と話す機会が少なかったので、よりコミュニケーションが取れる店を目指した」と宮脇さん。

 御前崎漁港直送の魚介、静岡県産牛肉「静岡そだち」、浜松産野菜など、店主自ら見定めた地元食材をできる限り使う。旬の魚を3種類のせた「造り 盛り合わせ」(1,760円)は、しょうゆか静岡県産ミカン「青ダイダイ」で作った自家製ポン酢で味わう。コクと甘みが特徴という「和豚もちぶた」を使った「みや餃子(ぎょうざ)」(10個=770円)は、肉と野菜のバランスにこだわり、あっさりとした味に仕上げた。「しそ餃子」「にんにく餃子」(以上、10個=968円)も用意する。リニューアル前から引き継いだ人気メニュー「もちぶた角煮」(638円)、「和牛すじ煮込み」(880円)も提供する。

 日本酒をはじめ、焼酎、果実酒、ウイスキーなどのドリンクメニューも常時100種類以上そろえる。「一般的な人気商品をはじめ、他店では見ないような酒も仕入れている」と宮脇さん。日本酒は、フルーツのような香りと爽やかな風味が楽しめる焼津市の「磯自慢」(748円)や、日本最古の酵母を使った酸味と甘みが特徴の秋田県産「新政」(4合瓶=11,000円~)などを用意。磐田市の醸造会社「千寿酒造」のウイスキー「娑婆陀婆(シャバダバ)」(528円)、鹿児島県産芋焼酎「みとら」(605円)なども提供する。

 オープン後は、移転前の常連客や地元の来店客でにぎわっているという。「酒や食材もこだわりを持って仕入れ、自信を持って勧められるものを提供している」と宮脇さん。「食事だけでも可能なので、一人でもファミリーでも、気軽に足を運んでもらえたら」とも。

 営業時間は17時30分~24時。月曜定休。

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