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浜松・佐鳴台に岸本拓也さん監修のパン専門店 食パン3種をメインに

地域に愛される店にしたいと話す社長の林さん

地域に愛される店にしたいと話す社長の林さん

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 パン専門店「すでに富士山超えてます 浜松佐鳴台店」(浜松市中区佐鳴台、TEL 053-401-6223)が9月22日、オープンした。

薄く柔らかな耳としっとりとした口どけが特徴の食パン「最高峰」

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 静岡県内でパン専門店を経営する「ここのわ」(静岡市)が運営する同店。ベーカリープロデューサーの岸本拓也さんが監修する食パン専門店として、一昨年前に静岡市内に1号店をオープン。ユニークな店名は、富士山への敬意と、日本一のパンづくりを目指す意気込み表現して名付けたという。県内のみの店舗展開を考える同社は、当初から浜松での出店を検討しており、元々料亭として使われていた和風建築のテナントと出合った。「パンと和風建築のミスマッチを逆手に取り、面白い店舗にしようと考えた」と社長の林勝博さん。三島市内の店舗に続き、3店舗目となる同店のオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約100坪。店内は、青空のような鮮やかな水色をアクセントカラーにした和モダンな空間が広がる。地域に密着した店を目指し、壁面には食パンのイラストを描いた浜松まつりに使う大だこを展示する。

 既存店では食パンとサンドイッチのみを扱うが、同店では看板商品の3種類の食パンに加え、デニッシュパンや総菜パンなども取り扱う。口当たり良い宮古島産の「雪塩」と、国産バターのみを使うパン作りにこだわる。日本一の食パンを目指し名付けた「最高峰」(2斤=880円)は、薄く柔らかな耳としっとりとした口どけの良い食感が特徴のプレーン食パン。オーストラリア産のサンマスカットレーズンを練り込んだ食パン「御来光」(2斤=1,080円)は、みずみずしさと甘酸っぱさが口の中に広がる。良質な発酵バターを使い、生地を折り重ねて作り上げた「胡蝶(こちょう)」(1.5斤=1,300円)は、外はサクサク、中はふんわりとした食感で、バターの豊かな香りが広がるデニッシュ食パン。

 食パン以外は常時10種類をそろえる同店。フランスのゲランド地方の塩をトッピングして仕上げる「塩パン」(130円)は、溶け出したバターの風味とまろやかな塩の味を楽しめる。このほか、静岡産の「美黄卵」と「朝霧乳業」(富士宮市)の牛乳を使い、店内で手作りするカスタードクリームで仕上げる「クリームパン」(180円)や、焦がしバターの香ばしさが広がる「メロンパン」(180円)などを用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、マスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、入り口や窓を開放し換気を徹底。密を避けるため、混雑する場合は入店人数を制限する。来店客がパンに触れないように配慮し、カウンターのショーケースに陳列したパンをスタッフが受け渡す。

 折り込み広告やSNSでの評判を聞きつけ、オープン当日から多くの人が訪れた。林さんは「このパン屋があって良かったと思われる店になり、地域活性化につながればうれしい。地元に密着し、地域に愛される店づくりを目指していきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時(売り切れ次第終了)。

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