浜松市内の有力企業8社が連携する地域共創プロジェクト「やらかしまいか」が4月から本格始動した。
旧眼科医院の建物を改装した「復明館」(浜松市中央区板屋町)を拠点に、個別企業の枠を超えた人材の育成や地域の活性化に取り組む。
参加しているのは、遠州鉄道、サーラグループ、春華堂、静岡銀行、スズキ、須山建設、浜松いわた信用金庫、ハック。ハックが昨年4月、新会社「やらかしまいか」(浜松市中央区板屋町)を設立し、趣旨に賛同した7社が出資した。「やらかしまいか」は資本金1億100万円(資本準備金含む)。社長はハックを経営する高林健太さん。ハックがプロジェクトの企画運営・事務局を務める。
高林さんによると、「やらかしまいか」は浜松を象徴する言葉「やらまいか」をアレンジ。「やらかしても(失敗しても)いいから面白いことを」という思いを込めたという。参加企業の社員が交流し、互いに切磋琢磨(せっさたくま)することで「個人の成長」が「企業の成長」「街全体の成長」につながる仕組みを構築。浜松が将来にわたって持続的に発展し続ける都市に転換するよう後押しする。
拠点となる「復明館」は鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積は約110坪。1階は会議室やポッドキャストスタジオ、カフェなどに当て、多様な属性・年代の人が自由にコミュニケーションできるようにする。2階や3階は宿泊施設や大学横断のコモンラボ、クリエーティブ系オフィスなどの入居を検討している。高林さんは「当面は建物の運用やさまざまなイベント活動を通して収益化を目指したい」と話す。
「やらかしまいか」社外取締役でスズキ副社長の石井直己さんは「かつては地域で人を育てる文化があったが、今は崩れかかっている。浜松は浜松まつりなどもあり、仲間づくりしやすい土地柄。単なる『人材』でなく『人財』を育てたい」と話す。