浜松・萩丘にフィルムカメラ修理専門店-50~80年代のマニュアル機に対応

たくさんの年代フィルムカメラを前にする渥美さん

たくさんの年代フィルムカメラを前にする渥美さん

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 浜松・萩丘にフィルムカメラ修理専門店「東京カメラサービス浜松店」(浜松市中区萩丘5、TEL 053-475-5459)がオープンして2カ月がたった。

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 店主の渥美茂さんはもともと会社員。「昔から機械いじりが好きで、自分で商売をしたいという気持ちもあった。親のカメラを見つけ修理に出したことがきかっけで、こういった仕事を知った。その後、会社を辞め東京へ修行に行き、地元での起業を目指した」と話す。

 店舗は自宅の一室を使用。「基本的にはホームページを通し仕事を受けているが、近隣で寄れる方はもちろん歓迎。カメラの話や思い入れなども聞いてみたい」と渥美さん。

 修理するのはフィルムカメラのみ。主に50~80年代頃の金属製、マニュアルのものに対応。料金は、一眼レフカメラで1万5,000円~2万円程度。修理にはメーカーの部品はもちろん、ジャンク品から部品を使ったり、代用品を探したりして対応しているが、近年は部品が手に入らないものもあり、対応できないものもあるという。

 渥美さんは「マニュアルのカメラにはいろいろなメーカーが試行錯誤を加えてきた歴史があり、それが今のデジカメにつながっている。マニュアルカメラを使う方にも『親が自分を撮っていたカメラで、今度は自分の子どもを撮りたい』という方もいた。親から子へ、子から孫へと修理しながら使ってけるもの。デジカメもいいが、歴史あるカメラを一つ持つのもいいのでは」と話す。

 さらに、「今はコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)や携帯電話など簡単に撮影でき、何度も撮り直しできる時代。撮影後もパソコンなどのディスプレーでしか写真を見ない人も多い。手間はかかるが、ファインダーをのぞき集中して撮る写真はデジカメとは一味違うものができると思うし、シャッターの落ちる音やフィルムを巻く作業なども今の人には新鮮だと思う」と渥美さん。「最近ではシニアの方だけでなく、女性の間でもファション性が高いとフィルムカメラに興味をもつ人が多いという。浜松でもそういった人を開拓していければ。押し入れの中に眠ったままのカメラがあったら、もう一度活躍の場を与えてあげてほしい」とも。

 営業時間は10時~18時。日曜定休。欲しいカメラなどがあれば探して提案することもあるという。

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