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浜松・板屋町に食堂 地元飲食店15店が週替わりでランチ提供

右から「街食堂」店長の山本ゆかさん、「エスケリータ68」スタッフの田口紬さんとスタッフ

右から「街食堂」店長の山本ゆかさん、「エスケリータ68」スタッフの田口紬さんとスタッフ

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 食堂「街食堂」(浜松市中区板屋町)が5月8日、オープンした。

自家製ベーグル「スモークサーモンの北欧サンド」

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 同店を運営するのは、飲食店やウエディング事業を展開する「鳥善」(中区)。1868(明治元)年の創業から培った飲食事業のノウハウを生かし、浜松の街づくり事業を行う「HACK(ハック)」(中区)と協力し、同店のオープンへこぎ着けた。

 鳥善の社長伊達善隆さんが、2018(平成30)年に鎌倉でスタートした地域活性化プロジェクト「まちの社員食堂」を知り、主催者である企業「カヤック」(神奈川県)へ相談したのが同店出店の始まりという。同プロジェクトは、「働く人のための食堂」をコンセプトに、鎌倉の約50店の飲食店が週替わりで料理を提供する。浜松では働く人と暮らしている人を応援し、地域交流の場にしたいと「街食堂」と名付ける。店長の山本ゆかさんは「来店者、出店者、企業、たくさんの人がつながる場所にしたい」と話す。

 店舗面積は約25坪。席数はテーブル席のみ32席。同店は、イベント開催を行う施設「SOU(ソウ)」内に出店する。黄色を基調にした明るい雰囲気の店内の壁には、イラストレーターによるペイントが施されている。

 地域に根差した15店以上の飲食店が、ランチメニューを週替わりで提供する。ランチセットの価格は、会員企業=800円または900円、一般客=1,000円。

 ベーグルやパスタなどを提供するカフェ「エスケリータ68」(西区)は、自家製ベーグルに野菜をたっぷりと挟んだ「スモークサーモンの北欧サンド」、「合鴨スモーキーソースサンド」などを用意。スタッフの田口紬さんは「この出店を通して地元に貢献できたら」と話す。イタリア料理店「Bistorante Unico(ビストランテ ウニコ)」(中区)は「熟成天然白身魚と浜名湖の青のりペンネ」、「沖縄cafe 果報(カフー)」(西区)は「ソーキそば」、スープ専門店「すーぷらぼ」(北区)は「ハンバーグ定食」などを用意する。「普段行けないような店や限定メニューなど、当店ならではのランチを楽しんでほしい」と山本さん。

 毎週水曜日の夜にはイベント「水曜日のヨル喫茶」を開催。業種や世代を超えた人が出会える場を目指す。山本さんは「新しい出会いから、新しいアイデアが生まれる場になれたら。食堂はもちろん、イベントにも気軽に参加してもらいたい」と話す。

 営業時間は11時~14時。土曜・日曜定休。

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