食べる

浜松・熊に幼稚園を改装したカフェ ジビエや米は地元から調達

NPO法人「耕」の海老原政彦さん(左)と「リトルベアカフェ」スタッフの伊藤啓恵さん(右)

NPO法人「耕」の海老原政彦さん(左)と「リトルベアカフェ」スタッフの伊藤啓恵さん(右)

  • 38

  •  

 カフェ「リトルベア カフェ」(浜松市天竜区熊、TEL 053-443-9298)が4月15日、オープンした。

タルト生地に季節のフルーツをのせた「本日のタルト」

[広告]

 浜松市天竜区熊(くんま)の活性化に取り組むNPO法人「耕(こう)」が運営する同店。同団体は、移転により10年以上使われていない熊幼稚園の園舎を地域のために活用する。同じように熊の活性化を考えるフレンチ「BISTRO HILLMAN'S(ビストロヒルマン)」(中区)の店主で佐藤利明さんとのコラボで、園舎の一部をカフェにした同店のオープンにこぎ着けた。同NPOの海老原政彦さんは「地域活性化のシンボルとして旧熊幼稚園に『リトルベア』と名付けた複合施設。カフェでは、地元の人やそれ以外の人も気軽に集まれる場にしたい」と話す。

 店舗面積は約46坪。席数は、テーブル席=10席、カウンター席=5席。店内は、地元の人から寄付された天竜杉やヒノキを使い改装。カウンター回りには、天竜区で450年以上続く手すき和紙「阿多古和紙」を使う。

 メニューは、「BISTRO HILLMAN'S」のコンセプトでもある「心も体も喜ぶメニュー」を熊のジビエや米など地元の食材を使って提供する。鶏の白レバーを寄せたものに、豚肉や天竜のイノシシ肉を加えた「くんまの田舎風肉のテリーヌ」は、スパイスや調味料でレバー特有の臭みを調整し、食べやすく仕上げたという。野菜や天竜のシカ肉を煮込んだ「山里のシンプルシチュー」(以上1,430円)は、素材の味が楽しめるよう塩で味付けし、熊産の米と一緒に提供する。デザートには、国産カボチャをてんさい糖で仕上げた「かぼちゃのプリン」、季節のフルーツをのせた「本日のタルト」(以上550円)などをそろえる。カフェを気軽に楽しんでほしいと、常時10種類以上のドリンクメニューも用意。「自家製発酵シロップ」の酵素ドリンクは、「ゆずはちみつ」「マイヤーレモンはちみつ」「ジンジャースパイス」(以上880円)の3種類を用意。「甘酒」(880円)、料理に合うようブレンドしたという「ドリップコーヒー」(550円)などをそろえる。

 「多くの人が来店し、人のつながりが生まれる場所にしたい。地域の人と育てて、もっとよい空間にしていけたら」と海老原さん。「今後は保育の場やイベントを開催できるフリースペースも整備して地域活性化につなげていきたい」とも。

 営業時間は11時~16時。火曜・水曜定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース