見る・遊ぶ

ロックシンガー浜田省吾、渚園での「伝説のライブ」が映画に 浜松で先行上映会

「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」プロデューサーの岩熊さん(左)と音楽評論家の田家さん(右)

「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」プロデューサーの岩熊さん(左)と音楽評論家の田家さん(右)

  • 26

  •  

 ロックシンガー浜田省吾さんのライブ映像作品「A PLACE IN THE SUN(ア プレイスイン ザ サン)at 渚園 Summer of 1988」の先行上映会が4月17日、TOHOシネマズ浜松(浜松市中区鍛冶町)で開催された。

プレミア先行上映会トークショーの様子

[広告]

 浜田さんは、1976(昭和51)年のソロデビュー以来、日本の音楽界を代表するシンガー・ソングライターとして40年以上にわたり活動。テレビなどメディアへの出演はほとんどなく、活動は、コンサートに特化して続けている。プロデューサーの岩熊信彦さんによると、2018(平成30)年に浜田さん初のライブ映像作品「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2015-2016」が劇場上映され、反響が大きかったことから、2作目となる同作品の製作に踏み切ったという。

 1988(昭和63)年8月20日、浜名湖畔のアウトドア施設「渚園」(西区舞阪町)で行われた野外ライブ「A PLACE IN THE SUN」は、観客5万5000人を動員した。同作品は、ライブを記録した16ミリのフィルムを、4Kデジタルリマスターと5.1chサラウンドミックスで臨場感を再現。現代技術により、35年前の映像を当時の会場の空気感を感じさせるようなコンテンツに仕上げたという。岩熊さんは「最初はフィルムが使い物になるかも不安だった。フィルムをデジタルデータへ変換するのに1年以上かかり、出来上がった無音の映像に音を合わせる作業にも苦労した」と振り返る。

 上映前のトークショーでは、岩熊さんと共に音楽評論家の田家秀樹さんも登壇した。「最初に公開する場所は浜松しかないとスタッフ全員で話していた。浜田自身も、35歳の自分が映像と音で記録されていることに感謝し、今回の映像作品化を喜んでいる」と岩熊さん。「まだ渚園でライブをする前例がなかった時代。地元の人の協力に感謝している。当時を知る世代はもちろん、親子で楽しんでもらえたら」とも。

 田家さんは「当時は報道するメディアも限られ、ライブの全体像が語られる機会がなかった『伝説のライブ』。映像の質感や映画館ならではの迫力で、ライブ会場にいるかのように仕上がってい。今の音楽シーンにつながるものがあり、若い世代にも伝わるはず」と話す。

 プレミア先行上映会は、浜松を皮切りに全国9都市で開催。本公開は、5月5日~25日の期間限定で全国の映画館で上映する。

 料金は、前売り券=2,700円、当日券=3,000円。前売り券は、インターネットで5月4日まで販売。当日券は、「TOHOシネマズ 浜松」など全国の映画館で販売する。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース