「浜松国際ピアノコンクール」開催迫る 世界のピアニストが集結

前回開催時の様子

前回開催時の様子

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 アクトシティ浜松(浜松市中区板屋)で11月21日、世界各国のピアニストが演奏する「浜松国際ピアノコンクール」が開幕する。

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 今年で9回目となる同コンクール。若手の登竜門として有名で、若手ピアニストの育成、世界の音楽文化の振興、国際交流の推進を目的に3年に1度開催。国際音楽コンクール世界連盟に加盟しているコンクールのピアノ部門では日本唯一のコンクールで、今年は世界でも有数のピアニスト、マルタ・アルゲリッチさんを筆頭とする審査員11人が国内外から集まった85人の出場者を審査する。1位に輝いたピアニストには賞金300万円のほか、全国・海外ツアーの開催や著名な音楽祭からの参加招待、オーケストラとの協演など数多くの出演機会が与えられる。

 審査は1次、2次、3次予選を行い本選へと演奏者を絞り込む形式で進めされ、3次予選からは弦楽器奏者、本選ではオーケストラの東京交響楽団と協演する。本選に進めるのは6人のみ。「本選に向かうにつれ迫力のある演奏を聴くことができる」と同コンクール担当の鶴田雅之さん。今回の応募者数は449人と過去最多で、「レベルの高い演奏が期待できる」とも。

 当日は世界各国から選ばれたピアニストがそれぞれ固有のスタイルで演奏を行うが、課題曲は各日で異なる。一次予選ではハイドン、モーツァルト、ベートーベンのソナタのうちいずれか1曲と自由選択曲を1曲の2曲を演奏。85人の多様な演奏が披露される。演奏のほかにも関連グッズ販売やイベント開催を予定するほか、来場できない人のためにネットでのライブ映像配信も行う。視聴は無料で、見逃してしまった場合でもコンクール終了後一定期間は視聴が可能となる。

 「さまざまな演奏を聴き、その中で自分の好みを見つけることが演奏の楽しみ方の一つ」と鶴田さん。「ネットで見るのもいいが現地での生の音や空気感は全く違うので、ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛ける。

 12月8日まで。12月8日のみ会場は東京文化会館(東京都台東区)。

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