浜松・神田町に老舗和菓子屋の工場直売店 出来たて和菓子の魅力を伝える

黒木の格子で囲まれた工場横にある店舗

黒木の格子で囲まれた工場横にある店舗

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 浜松・神田町に3月4日、「御菓子司こぎく 工場直売店」(浜松市中区神田町、TEL 053-441-0550)がオープンした。

ギフトや自宅用としても人気の「ベビーシュー」

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 「御菓子司こぎく」は1887(明治20)年創業の老舗菓子店。「和菓子は出来たてを提供する店が少ないので、そのおいしさを伝えたい」と亀井秀哲社長が思い立ち、菓子製造工場横に店舗を構えた。

 売り場面積は約6坪。黒の格子木で囲った店舗外観に、朱色の看板が目を引く。向かって正面のレジ横にはトレーに入った出来たての菓子、右手には冷蔵菓子、左手には箱菓子を配置。約30種類を用意する菓子から、出来たての3~4種類を日替わりで提供。B級品を「わけあり商品」として、定価の半額で販売する。

 販売する商品は、「みそ饅頭(まんじゅう)」(108円)や「りんごパイ」「桜ブッセ」(以上151円)など。レジでオーダーを受け付け、簡易パックで包装する。冷蔵菓子は「ベビーシュー」(583円)や「生クリーム大福」(302円)、スイートポテト「ぽてと姉妹・紫音(しのん)」(346円)など。箱菓子は「出世まどれぇぬ」(3個入り594円)や「遠州しょうゆパイ」(5個入り648円)などを用意。自宅用からギフト用まで幅広くそろえる。

 「皆さんの声を聞きながら、商品開発へつなげる実験機能を持つ店舗にしたい」と亀井さん。作り手と消費者との距離が縮まることで得られる率直な評価を現場へフィードバックし、工場ではさらなるおいしさへの追及を重ね、市内4店舗ある売り場にも生かすパイロット的役割を目指す。同店近くには「春華堂」や「まるたや」の菓子工場も立地。「浜松市内の菓子舗がよりいっそうの魅力につながるよう、相乗効果を図っていきたい」とも。

 営業時間は10時~16時。

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