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浜松・城北にシャドーボックス専門店 立体絵の魅力を発信する拠点に

店主の百山見依子さん

店主の百山見依子さん

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 シャドーボックス専門店「アトリエ Rupuze(ルプゼ)」(TEL 090-7316-4434)が4月3日、浜松市中区城北にオープンした。

店主の百山見依子さん

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 好きな絵や写真などを切り取り立体的に仕上げる「シャドーボックス」。店主の百山見依子(みえこ)さんは約20年、浜松でシャドーボックスの教室をしてきた。遠鉄百貨店のギャラリーを使い、1~2年に1回の頻度で講師と生徒の合同作品展を開催。展示会に来る客から、作品や材料を売ってほしいという要望があり、販売店も兼ねた拠点が欲しいと考えていた。昨年、父が貸していた土地が空いたことをきっかけに、同所に建物を建て替え、1階部分を利用しシャドーボックス専門店を始めようと決意。毎週末に教室を開催し、シャドーボックスの魅力を広げる拠点としてオープンにこぎ着けた。

 教室は毎週金曜・土曜・日曜に開催。製作工程は「立体にしたい絵を5枚ほど用意し切る」「切った絵の縁を塗る」「丸みを付けて光沢を出す」「立体に組み立てる」の4工程。絵はがきほどの小さなものは1~2講座で完成し、ポスターサイズの大きなものは、週1回のペースで2~3カ月で完成できるという。「シャドーボックスのキットもあり、簡単なものであれば幼稚園児でもでき、子どもから大人まで楽しめる。手先を使い頭も使うのでお年寄りにもいい」と百山さん。

 店舗面積は約6坪。室内には百山さんのサグラダ・ファミリアをモチーフにしたものや、イタリアの街並みをシャドーボックスにしたものなどを約50点、展示販売する。今後は生徒の作品の販売も予定。オーダーメードのシャドーボックスも受け付け、過去には客がハーレーに乗った写真を撮り、立体したこともあるという。シャドーボックスにする素材が紙であれば、写真でも立体化が可能。ほかにも、絵はがきや手芸用カッター、カッター版、立体用の額縁、立体感を出すためののり「シリコンシーラント」など、シャドーボックス製作に使う用具の販売を行う。

 講座は、シャドーボックスだけではなく、ハーバリウムやペーパーナプキンを切って任意の小物に貼り付けて飾る「デコパージュ」、厚紙に布を貼って小物を作る「カルトナージュ」なども定期的に開催する。

 「飾りたい絵を立体にすると面白い。シャドーボックスにすることでより愛着が湧くのではないか」と百山さん。「シャドーボックスはまだ浜松で認知度が低く、広がっていない。老若男女楽しめるものなので、皆さんに知ってもらいたい。興味のある人はぜひのぞきに来てもらえたら」とも。

 営業時間は金曜・土曜・日曜の9時30分~17時30分。

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