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浜松の専門学生がラグビーちなんだパン・洋菓子製作 女性向けのかわいいデザインで

鈴木彩莉さん(左)と製菓技術科の学生たち

鈴木彩莉さん(左)と製菓技術科の学生たち

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 東海調理製菓専門学校の研修施設レストラン「プティ・カザリス」(浜松市中区板屋町、TEL 053-456-1510)で現在、ラグビーワールドカップにちなんだパンや洋菓子3種を販売している。

ラグビーボールや代表ユニフォームをイメージしたパンと洋菓子を販売

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 ラグビーワールドカップが開催され、開催都市としても盛り上がりを見せる静岡県。県と県内の大学生や専門学校生が連携し、ラグビーで地域を盛り上げる「ラ☆ガールプロジェクト」の一環で、同校も食でラグビーを応援する「ラ☆ガール」メニューを考案。製菓技術科の洋菓子専攻とパン専攻の2年生がメニューの考案し、新メニューを作り上げた。

 ラグビーを知らない人や興味のない人にもっとラグビーを知ってもらおうと、特に女性をターゲットにした同メニュー。他校はメニューを考案し、地域の飲食店と協力してメニューを提供。同校では学生が作ったメニューを製造から販売まで一貫して行う。

 ラグビーをテーマに、女性向けのかわいらしいデザインのパンや洋菓子3種を製造。「ラグビーマン」は日本代表のユニホームに見立て、赤と白のストライプを描くアイシングクッキー。イタリアの対象的な青色ユニホームのクッキーも作り、カラフルに見せる。日本代表デザインのクッキーは桜のエンブレムも入れ、細部までこだわる。生地に卵を使わずホロホロとした食感で、幅広い世代の人に食べてもらえるよう工夫する。

 甘さひかえめのチョコレートムース「ヴァンクール」(以上、150円)は、スポンジ生地の上にオレンジマーマレードを乗せ、さらにその上にムースの層があり、中にパッションとバナナのジュレを入れる。最後にチョコレートソースでコーティングし、カットすると切り目が5層になる美しい見た目に仕上げた。名前の「ヴァンクール」はフランス語で「勝者」を意味し、日本代表への応援の気持ちを込める。

 メロンパンをベースに、生地にココアを練り込んだパン「ラグビーボール」(120円)は、ボールの縫い目を粉砂糖で表現し、味だけでなく見た目にもこだわる。いずれの商品も、何度も試作を繰り返し、味の変更や作り方を試行錯誤して完成。「幅広い世代の人に食べてもらいたいという思いで考案したメニュー。たくさんの人に食べてもらいたい。もし機会があれば、代表選手にも食べてもらえたらうれしい」と製菓技術科パン専攻の2年生・鈴木彩莉さん。

 販売開始から3日間、「ヴァンクール」と「ラグビーボール」は人気が高く毎日完売。状況を見て製造個数も増やしていくという。副校長の鈴木さんは「学生たちにとって1から作るということは初めての試みで苦労したはず。買ってくれる客を目の当たりにし、成長できていると思う。このようなイベントをきっかけに商品作りができ、よい経験ができた」と話す。

 営業時間は10時~売り切れ次第終了。土曜・日曜・祝日定休。

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