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高校の文化祭で「F級グルメ選手権」-全クラスがオリジナルレシピ競う

多くの人でにぎわう会場

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 浜松・三ヶ日の静岡県立三ヶ日高校(浜松市北区三ヶ日)で6月3日に行われた文化祭「自彊祭(じきょうさい)」で「みっかびF級グルメ選手権」が開催された。

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 同コンテストは、昨年行われた「みっかびB級グルメコンテスト」に続く企画。一昨年の冬休みに、フードランド(北区)の中村健二社長が中心となって、三ヶ日町内の5つの小・中・高等学校に三ヶ日町の代表的な特産物を使ったレシピのアンケートを実施。その結果、220点のレシピの応募があった。これを受け、同校文化祭でB級グルメコンテストの開催が実現した。

 2015(平成27)年に閉校が決まっている同校。F級グルメは未来を意味する「future」の「F」から。「この活動が三ヶ日や生徒たちの未来につながれば」と、今年から「F級グルメ」となった。

 同コンテストでは、全校9クラスが三ヶ日の産品を使ったオリジナルメニューを提供。三ヶ日ミカンを使った「みかんチーズケーキ」や三ヶ日ポークとレタスを使った「MKBサンド」など、生徒たちがオリジナルのレシピを作り、その味を競った。用意した3,000食は昼過ぎには全て完売。投票の結果は、1位=「三ヶ日牛の串焼き」、2位=「三ヶ日鶏の唐揚げ」、3位=「三ヶ日ミックスジュース」となった。

 アドバイザーを務めた中村社長は「大人が催事をやっても3,000食を販売するのは難しい。食べる側の人間と提供する側の人間は違うが、この経験が将来必ず役に立つはず。三ヶ日の将来にも」と期待を込める。

 林邦彦校長は「全てを子どもたちが考えて調理している。同時に、普段は行えない接客マナーやもてなしの心を勉強してくれている。こうした経験を通じて生徒たちが成長していることがよく分かるので、今後もこの活動を続けていきたい」と話す。

 同取り組みは浜松市制100周年記念事業である「100夢プロジェクト」にも採択されており、秋には他の学校も参加する形での開催を予定している。

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