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浜松・四大地に農園が経営するレストラン 自家栽培の野菜で季節感じる料理提供

大根の食感が楽しめる「紅葉鯛の蕪蒸し風」

大根の食感が楽しめる「紅葉鯛の蕪蒸し風」

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 浜松・四大地に11月19日、レストラン「農+ NOTICE(ノーティス)」(浜松市浜北区四大地、TEL 053-548-4227)がオープンした。

店主の今津さん(中央)とスタッフの皆さん

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 「『人』と『畑』と『料理』を繋(つな)ぐ農園」をコンセプトに浜松で120品目の野菜を育てる農園を営む店主の今津亮さん。浜松の地域性や気象状況を考えながら、肥料や栽培方法を変えて野菜を育て、提供している。顧客とのコミュニケーションを取り自身の作った野菜を食べてもらい意見を聞こうと、食事会を定期的に開いたところ、「もっとたくさん開催してほしい」という要望が増えたという。「喜んでもらえることがうれしく、さらに農園の野菜を食べてもらいたいという気持ちが強くなった」と今津さん。今までの農園が借地で、近隣に大手メーカーの工場ができたことから、良質な赤土で日当たりや風通しの良い同所に拠点を移し、畑に隣接した料理店としてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約20坪。カウンター6席、テーブル34席の計40席。畑と周りの自然を眺められるよう大きな窓を設置。畑で農作業をしている風景や、料理をしているところをオープンで見てもらえるように設計したという。カウンターには春野町の杉、床材には熊(くんま)の杉、テーブルには浜松の松を使い、地元の素材にこだわりぬくもりのある空間に仕上げた。

 ランチメニューは日替わりの3コース(2,000円~)を用意。コースは「お野菜重 盛り合せ」と都田産コシヒカリの「御飯」、自家製みそのみそ汁や季節の野菜のお吸い物「汁物」、「主菜」、ドリンクの構成。主菜は、大根や大根の葉の調理法を工夫して食感も楽しむことのできる「紅葉鯛(たい)の蕪(かぶ)蒸し風」や、トマトの甘味でさっぱりとした味に仕上げる「浜名湖もち豚の和風トマト煮」、野菜をふんだんに使ったタルタルソースの「野菜と食べる浜名湖カキフライ」など、季節の素材を使ったメニューを日替わりで提供する。

 夜は客の要望に合わせたコース料理(4,000円~)を提供。野菜だけで肉を使わない「ベジタリアンが楽しむお野菜まんぷくコース」や、野菜の特徴を生かした料理法でワインと料理を楽しむ「ワインと合わせる和食を楽しむコース」、「自家製パスタやジビエを使ったイタリアンコース」などをコース例として用意する。客の要望に寄り添い、一つ一つ準備をして提供したいという思いから、夜のコース料理は予約制とした。

 「当園で育てている幅広い品目の野菜を使い、浜松の季節感を楽しめる料理を提供していく。2、3日で採れる野菜は変わってくるので、来店するたびに違ったメニューで季節を味わうことができる」と今津さん。「昼間は窓越しに畑も見える自然豊かな環境で、ゆっくりしていってほしい。12月からは野菜の直売や6~8種類の季節野菜の総菜も提供していく予定」とも。

 営業時間は昼=11時30分~14時30分、夜=18時~(完全予約制)。水曜、第2・4月曜定休。

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