プレスリリース

14回リサイクル率日本一を達成した大崎町の仕組みを参考に生ごみ堆肥化を他自治体で実証する「ALL COMPOST PROJECT」が静岡県西伊豆町や長崎県対馬市で展開

リリース発行企業:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会

情報提供:



 一般社団法人大崎町SDGs推進協議会(所在地:鹿児島県大崎町 代表理事 千歳史郎 以下 大崎町SDGs推進協議会)は、2023年6月より、焼却処理に頼らない廃棄物処理の仕組みの構築を検討している自治体を対象に、14回リサイクル率日本一を達成した鹿児島県大崎町の大崎リサイクルシステム(*1)を参考とした、生ごみ堆肥化のノウハウや実証実験の機会を提供する「ALL COMPOST PROJECT(オールコンポストプロジェクト)」(*2)を展開中です。  本プロジェクトでは、第一弾で2023年7月から長崎県対馬市と「ALL COMPOST TSUSHIMA」を、第二弾では9月より静岡県西伊豆町と「ALL COMPOST NISHIIZU」を開始しました。内容としては、大崎町での研修受け入れや、展開先自治体の住民への勉強会の実施、家庭から出る生ごみの試験回収と堆肥化の実証実験等を実施しました。

 それに伴い、各地域では関連イベントも続々実施されています。
関連イベントとしては、2024年3月21日(木)に静岡県西伊豆町で「みんなの生ごみフェス」を開催予定。西伊豆町で約5ヶ月かけて実施した生ごみ堆肥化の実証実験結果報告のほか、「ごみの学校」寺井正幸代表による講演会や実証実験でできた堆肥を利用した「寄せ植え体験」(事前申込制)を予定しています。食物残渣の処理方法をめぐる課題を町民みんなで前向きに考えるイベントになっています。

 また、2024年2月17日(土)に長崎県対馬市で開催された「対馬生ごみセミナー2024~生ごみの捨て方を変える、対馬の未来を変える~」では、「ごみの学校」寺井正幸代表による講話のほか、寺井代表と大崎町SDGs推進協議会、対馬市環境政策課によるパネルトークなど、生ごみや食品ロスに関して考えるイベントとなりました。

「対馬生ごみセミナー2024」の様子

「対馬生ごみセミナー2024」の様子
 多地域で「ALL COMPOST PROJECT」への注目も一層高まっています。今後の展開にもご注目ください。
<西伊豆町開催「みんなの生ごみフェス」イベント概要>
- 日時:2024年3月21日(木)13:30~
- 場所:西伊豆町中央公民館 (静岡県西伊豆町安良里97-2)
- 参加:入場無料
- 内容:・生ごみ堆肥化実証実験「ALL COMPOST NISHIIZUプロジェクト」報告   ・「ごみの学校」寺井正幸代表による講演会   ・実証実験でできた堆肥を利用した「寄せ植え体験」(事前申込制)
- ゲスト:寺井正幸代表
- - みんながごみのことを正しく知れる場としての「ごみの学校」を立ち上げ、2年間で合計4000名にごみに関する講座を実施。Facebookグループ「ごみの学校」を運営。
- 主催:西伊豆町 産業建設課
- 共催:西伊豆町消費生活研究会・女性会
- 後援:大崎町、大崎町SDGs推進協議会
- https://www.town.nishiizu.shizuoka.jp/forms/40/821.html


寺井正幸代表

イベントチラシ
<一般社団法人大崎町SDGs推進協議会 メイン担当:藤田香澄コメント>
 日本は廃棄物処理方法において焼却処理が主流ですが、国内の焼却施設の多くは更新時期を迎えています。また焼却後の焼却灰を埋め立てる最終処分場の残余年数は23.5年(環境省「 一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和3年度)について」より)と言われており、焼却処理の持続可能性が問われています。
 大崎町では、家庭から出るごみのうち約6割を堆肥化可能な生ごみと草木ごみが占めています。これらを堆肥化する工程はとてもシンプルで低コストです。
 また住民や事業者からすると、生ごみを分別することで可燃ごみの量が減り、ごみ袋の使用量が減るなどのメリットもあります。実際に西伊豆町では、今年度「ALL COMPOST NISHIIZU」の実証実験を通じて、日々分別をされる町消費生活研究会・女性会の皆さまに、生ごみ分別のメリットを感じていただき、今回の「みんなの生ごみフェス」開催に至りました。
 自治体の廃棄物処理の仕組みを住民を巻き込みながら自治体全体で見直すきっかけとなるイベントですので、ぜひお越しいただけますと幸いです。


(*1)住民・企業・行政の協働による、焼却炉に頼らない低コスト(※)な廃棄物処理システム (※低コスト:環境省策定一般廃棄物会計基準に基づき大崎町が算出) 。国立環境研究所資源循環領域河井紘輔氏の調査では、焼却自治体と比較してGHG排出量が38.5%低く、廃棄物処理分野での脱炭素効果があることが明らかになっています。
(*2)大崎町SDGs推進協議会では、鹿児島県大崎町にてすべての資源が循環する「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」の2030年までの実現を目的としています。また、世の中の資源循環促進や脱炭素化を図ることをめざし、大崎町の生ごみ堆肥化を他の自治体に展開をする取り組みを進めています。本取り組みは、日本の脱炭素に貢献し得るとして、ヤフー株式会社が募集した「カーボンニュートラル」をテーマにした自治体を対象とする企業版ふるさと納税の寄附先として、2021年より2年連続で選定いただきました。

※本プロジェクトに関するこれまでの参考情報
https://www.osakini.org/entry-osakirecyclingsystem-2023-summer/ 
https://www.osakini.org/2023-nagasaki-tsushima/
https://www.osakini.org/2023-tsushima-nagasaki-2/
https://www.osakini.org/2022-nishiizu-shizuoka-2/
<鹿児島県大崎町とは>
大崎町は広大なシラス台地が広がる自然豊かな大隅半島に位置し、自治体としてこれまで12年連続を含む、合計14回リサイクル率日本一を達成し、「ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞するなど、環境問題への取り組みは「大崎リサイクルシステム」として世界的に評価されています。また、温暖な気候と溢れる湧水で育む農畜産物は、生産量も国内最大級ながら、高い品質を求め常に挑戦し続けています。
U R L:https://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/


<一般社団法人大崎町SDGs推進協議会>
所 在 地 :鹿児島県曽於郡大崎町菱田1441 ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅 管理棟2F
代 表 者:千歳史郎(代表理事)
事業内容 : 12年連続を含む合計14回リサイクル率日本一を獲得した大崎町を舞台に、多様なパートナーと協働して研究開発・人材育成・情報発信などに取り組み、サーキュラーエコノミーを推進する。
設  立:2021年4月
U R L:https://osakini.org/

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