浜松で障がい者の仕事ぶりを紹介する本-意外と知らなかった飲食店やグッズも掲載

本をおすすめする河合さん

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 浜松市が現在、「ほとんど知らなかったグッズと人に出会える本」を配布している。

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 同市障害保健福祉課が、福祉のことを多くの人に知ってもらおうと企画・した同冊子。就労施設で働く障がい者たちが作っている商品などを紹介する。若者や障がいのことをあまり知らない人たちに見てもらえるよう無料で配布する。

 若者も手に取りやすいようイラストなどを交え、ポップなデザインにすることを意識した同冊子。「グッズ」「ショップ&カフェ」「シゴトバ」「イバショ」「カツドウ」「ヒト図鑑」の6つのコンテンツで飲食店やグッズなどを掲載する。

紹介するグッズは「いもねこショップ」(南区芳川)で販売している猫のキャラクターがデザインされた「いもねこクッキー」(390円)、「遠江学園 ひくまの」で作る浴衣地の端切れを細かく切り織り込んだ「裂き織りコースター」(650円)など。飲食店は焼き立てのパンを提供する「手作りパン&喫茶 きらり」(西区雄踏)、オリジナルブレンドのスパイスで作るカレーを提供する「カレーガーデングレース」(中区初生)などで、店内風景や作業している写真と共に紹介する。

 「人」にスポットを当てた内容を掲載していることも特徴。洗濯ばさみ作りを得意としている人や大道芸人としてパフォーマンスで人々を魅了している人、バンド活動を頑張っている人などさまざまな特技を持つ人を紹介するほか、仕事前にその人が必ず行う特有の決まり事など細かな情報も掲載している。

「障がい者の人となりを取材するということで初めはどのように掲載されるかわからず施設側にも抵抗感があったようだが、作業を進めていくうちに理解してもらえるようになった」と同課の河合多恵子さん。

 昨年12月25日から配布しており、本を見て商品を買いに来たり、ご飯を食べに来たりする人がいるなどの反響があるという。「今まで知らなかった商店やグッズにも出会える1冊」と河合さん。「気軽に手にとれるこの本で少しでも福祉のことを知ってもらえたら」とも。

 発行部数は8000部。A5版、全88ページ。浜松百撰会店頭や市内福祉施設などを中心に配布する。

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