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浜松・舞阪町にバナナジュース専門店 高地栽培バナナの無添加ジュース提供

「地元を盛り上げる店にしたい」と話す、店主の鈴木さん

「地元を盛り上げる店にしたい」と話す、店主の鈴木さん

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 バナナジュース専門店「BANANA JUICE MOAZA(バナナジュースモアザ)」(浜松市西区舞阪町浜田)が2月11日、オープンした。

高地栽培バナナを使う無添加バナナジュース

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 店主の鈴木純さんは、2010(平成22)年に中区池町にダイニングバー「モアザ」を開店。2017(平成29)年には、中区肴町に2号店となる「ピザ&タコライス モアザ2」をオープンし、運営してきた。新型コロナ禍の影響で厳しい経営環境におかれる中、テークアウトなど新たな業態に挑戦し、模索してきた。一昨年の9月には、店舗を有効活用するため、人気メニューだったバナナジュースの専門店を週末限定でオープン。しかし、駐車場がなく、中心市街地の人出も少ないため、思うように集客できなかったと振り返る。「いつか生まれ育った町で店を出したいと考えていた」と鈴木さん。地元の舞阪町に駐車場を備えたテナントと出合ったことをきっかけに、今年1月に街中の店舗を閉店し、改めてバナナジュース専門店をオープンすることを決めた。

 店舗面積は約8坪のテークアウト専門店。海外から取り寄せたコンテナを改装して、外観は黒く塗装。店内は、アートやフィギュアなどを飾り、サブカルチャーの雰囲気を感じるポップな空間を演出する。

 フィリピン産の高地栽培バナナ「ハイランドバナナ」にこだわり仕入れる。高地栽培は、育成期間が長いが、朝と夜の寒暖差が大きいため、多くのデンプン質が蓄えられ甘いバナナに育つという。仕入れたバナナは、季節ごとの気温や湿度に合わせて、店内で3日から1週間熟成してから提供する。「本当に砂糖を入れていないのかと驚く客も多い」と鈴木さん。砂糖や着色料、保存料などを使わず、バナナ本来の甘みを楽しめるジュースを提供する。

 バナナの大きさにもよるが、1杯あたりに約1本半のバナナを入れて提供。スタンダードなバナナジュースとして、乳脂肪率4.2パーセントの濃厚な牛乳を使う「プレーン ミルク」(500円)と、食物繊維やビタミンEなどの栄養価が高く、あっさりとした味わいに仕上がる「プレーン アーモンドミルク」(550円)の2種類を用意。好みのシロップを掛けてアレンジできる「フレイバー」(各100円)は、「チョコ」「キャラメル」「ココナッツ」「ストロベリー」の4種類をそろえる。「トッピング」(各50円)として、チョコレートチップを載せる「チョコスプレー」や、砕いたココアビスケットの「ココアビス」なども用意する。

 オリジナルの創作メニューとして、餅と和菓子を販売する「土屋餅店」(中区)の自家製黒蜜を使う和風バナナジュース「黒蜜きな粉」(650円)と、マスカルポーネチーズとコーヒーシロップでスイーツの様に仕上げた「ティラミス」(680円)も用意。「どれも無添加なので、酸化が進む前の出来たての一番おいしい状態で楽しいでほしい」と鈴木さん。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒とマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、空気清浄機設置し、定期的に窓を開けて換気を徹底。密を避けるため、1組ずつ入店するように呼びかける。

 オープン後は、移転前の常連客や地域の人が多く訪れ、連日売り切れが続くほど順調な滑り出しだという。今後は、敷地内にダイニングバー「モアザ」を移転し、営業再開するように計画している。「義理人情に厚い人が多いこの街が好き。地域貢献できるように、地元舞阪を盛り上げられる店にしていきたい」と鈴木さん。「自信を持ってお勧めできるバナナジュースなので、一度試してほしい」とも。

 営業時間11時~15時。(土曜・日曜=16時まで)

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