浜松の日本料理店がリニューアル3周年-地産地消にこだわり、新たな試みも

車いすの客にも配慮したスロープを用意する店舗外観。

車いすの客にも配慮したスロープを用意する店舗外観。

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 浜松・半田町の日本料理店「寿し半 藍路(あいろ)」(浜松市東区半田町、TEL 053-433-1421)が8月でリニューアル3周年を迎えた。

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 1973(昭和48)年に、店主・高林秀幸さんの父、繁亘(しげのぶ)さんが創業した同店。2007年の代替わりとともに店舗をリニューアル。割烹料理店での修行経験を生かし、すしだけでなく割烹料理や炭火焼料理などの日本料理も提供する。

 同店のこだわりは「地産地消」。昨年10月に農林水産省の「地産地消の仕事人」として、全国の4人の料理人の1人として認定を受けた高林さん。地元の料理人や生産農家が集まる「浜松三ツ星会」の代表も務めている。

 同店のコースメニューには、地元の野菜を使った地産地消料理が含まれる。そのほか、浜松名産の天然ウナギや天竜の山でとれた野生のイノシシなども提供する。

 3周年を迎え、新たにコーヒーの提供を始めた同店。「地産地消と同時に、安全で本物の素材を使いたい」という高林さん。豆はブラジルで日系人が運営する「山本農園」が栽培しているブラジル産の豆を使うことが可能になり提供開始を決めた。コーヒーの器は岐阜の陶芸家の美濃焼を使用。一緒に出す砂糖は、掛川のサトウキビから作った砂糖を使う。

 また、現在は農業研究家の永田照喜治さんとともに、老人施設と連携して旬の野菜を使った「老人食」の開発にも取り組んでいる。「プロだからこそ味にこだわりたい」と高林さん。地元でとれたオクラとモロヘイヤの甘露煮など、真空調理などの新しい方法を活用しながらも、安全で健康価の高い料理の提案も行っている。

 「3年たった今、本物を使うことが何よりも難しいことを実感している」と高林さん。「これからもブレないように本物の料理を提供し続けたい」と話す。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~21時30分。月曜、第1・2火曜定休。

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