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浜松・元浜町に総菜店 店主が「亡き母のコロッケ」を再現

浜松・元浜町に総菜店 店主が「亡き母のコロッケ」を再現

母の味を再現したコロッケ

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 浜松・元浜町に3月7日、総菜店「デリカのキクチ」(浜松市中区元浜町)がオープンした。

木製の棚に手作りの惣菜を並べる

 幼少期から元浜町で育った店主の菊池正子さん。幼少期のころは両親が精肉店を経営し、その後は3人で総菜店を経営していた。地域の総菜店として親しまれ、コロッケやハムカツがおいしいと地域の人たちから評判だったという。しかし、両親が引退する際、一人で営業することは大変だと店を閉め、同所をテナントとして貸し出した。菊池さんは介護職やブリーダーなど他の職で働いてきたが、貸し出していたテナントが空いたタイミングで、周囲の人たちから総菜店を復活させてほしいとの声があった。

 年配の人が多く、一人で暮らす年寄りも多い元浜町。昔とは違い、八百屋はなくなり、車を運転できない人は食料品店までの道のりも大変な環境だという。総菜店を一人で切り盛りするのは大変なので、葛藤があったが、周りの声に応え、近所でおかずを歩いて買いにいけるような店にしたいという思いで、開店を決意した菊池さん。店舗を改装し、当時人気だった母のコロッケを再現した総菜店としてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約10坪。席数は、カウンター席3席、テーブル席5席の計8席。コロッケを揚げている最中に待機でき、買った総菜をその場で食べられるようイートインスペースを併設する。青緑の壁に木のぬくもりが感じられる店にしたいとの思いで、カウンターやおかずのディスプレーなど店内の至る所に木材を使う。

 提供するおかずは「さばの塩焼き」(100円~)や「豚肉のしょうが焼き」(200円)、「筑前(ちくぜん)煮」(150円~)など家庭の食卓に並ぶような料理を毎日約10種類。女性や一人で食べる人のために小サイズも用意しパック売りで販売。要望があれば量の調整も行うという。母の味を再現した「コロッケ」(80円)は揚げたてを提供。ほかにもサラダや自家製の漬物なども用意し、食材はできるだけ地元の物を使うように心掛け、手作りにこだわる。

 「両親は他界したが、いまだに母のコロッケの味を覚えている地域の人も多い。完全に同じにすることは難しいかもしれないが、母の味に近づけるように努力していく。おしゃれなものはできないが、食卓のもう一品に使ってもらいたい。『もう一つの台所』として利用してもらえたら」と菊池さん。「先の話ではあるが、私は跡継ぎもいないので、引退したらいつかこの場所を公園にしたい。この町が好きなので、祭りで使ったり子どもの遊ぶ場所になったりと、元浜町に貢献できたら」とも。

 営業時間は11時~19時。日曜・月曜定休。

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