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浜松・小松にスコーン専門店 50種類の創作スコーン通して地元の魅力発信

「誰もが笑顔になるスコーン作りをしたい」と話す、店主の大塚泉さん(右)と母の原田恵子さん(左)

「誰もが笑顔になるスコーン作りをしたい」と話す、店主の大塚泉さん(右)と母の原田恵子さん(左)

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 スコーン専門店「Jean scones(ジーンスコーンズ)」(浜松市浜北区小松、TEL 070-8546-7058)が2月17日、オープンした。

50種類の創作スコーンを用意する「jean scones」

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 店主の大塚泉さんは、神奈川県の大学を卒業後、エステティシャンとして働いていた。美容業界に携わる中で、体に取り入れるものが、本当の美しさや健康につながると考えるようになり、いつか自身で飲食店を開きたいと思い描くようになった。エステティシャンとして活動しながら、友人のカフェで定期的にスコーンの委託販売をしていた大塚さん。スコーンが好評だったことと併せて、祖母のさと子さんの「やりたいことがあるならチャレンジしないさい」という言葉が後押しとなり、オープンを決めた。県内産の食材を多く取り入れ、地元の魅力を発信する店を目指す。

 店舗面積は約10坪。テークアウト中心だが、イートインスペースとして9席を用意。店舗デザインは、絵本に出てくるようなヨーロッパ風の菓子店をイメージ。白の塗り壁を基調に、イメージカラーのターコイズグリーンをアクセントに配色。オレンジ色の電球の明かりや、至るところに飾られた花やドライフラワーで、温かみのある空間を演出する。スタッフは、織物作家「ミミクリエ」(北区)が製作した遠州織物のユニホームを着用する。

 地元食材を取り入れた自家製のスコーンを販売。生クリームを配合することで、外はカリッと、中はふんわりとした食感に仕上がるという。約50種類のメニューをそろえる創作スコーンを、日替わりで常時6種類用意する。

 緑茶製造の「御林茶業組合(おはやしさぎょうくみあい)」から取り寄せる茶葉を粉末にして生地に練り込む「緑茶ホワイトチョコ」(320円)は、ホワイトチョコのクリーミーな甘さと、ほんのりと広がるお茶の香りを楽しめる。蜂蜜漬けにしたアーモンドやクルミなどのナッツを入れる「ハニーナッツ」(350円)は、「内山養蜂場」から仕入れた蜂蜜を使う。このほか、「きらり農園」の無農薬のドライミカンをビターチョコと合わせる「ショコラオレンジ」(350円)や、甜菜糖(てんさいとう)と静岡県産の小麦粉を使う「素朴プレーン」(250円)などを用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒、マスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に出入り口と窓を開け換気を徹底する。

 オープン後は、連日完売するなど順調な滑り出しという。4月以降はカフェ営業も計画している。大塚さんは「コロナ禍でストレスの多い環境が続くが、日常を忘れて、誰もが笑顔になれるようなスコーン作りを目指している。小さい子どもから年配者まで楽しめる、集いの場になれば」と話す。

 営業時間は11時~15時(売り切れ次第終了)。土曜・日曜・月曜・祝日定休。

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