浜松の家具店が100周年 「大創業祭」も

社長の森下さんと従業員の皆さん

社長の森下さんと従業員の皆さん

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 浜松・上島の家具店「上野屋」(浜松市中区上島、TEL 053-471-2191)が9月、創業100周年を迎えた。

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 1917(大正6)年に桐たんす店として創業。日本古来の桐たんすを製造し、当時は5~6人の職人で営んでいた。約60年前に、現社長の森下浩利(ひろとし)さんが3代目として就任した後、職人が減っていったことから桐たんす店から家具店として業態転換。家具を取り扱い始めた時期は、ものが不足していた高度経済成長期にあたり、需要が高く急成長を果たした。旅籠町の店から、磐田店、上島店、西伊場店と浜松を中心に店舗を増やした。大型家具店が浜松に進出してきたこともあったが、同社は浜松に根ざし、家具一筋で時代に合わせた商品提供をすることで生き残ってきたという。

 クラシックやアジアン、カジュアル、シンプルモダンなど幅広いジャンルの家具を取りそろえ、各店3千点以上の商品をそろえる同社。フランスベッド、シモンズ、シーリー、カリモクなどの老舗家具メーカーからエスティックやテンピュールなどの最近人気の家具メーカーの商品まで幅広く取りそろえる。上島店と磐田店にはベッド専門の「ベッド館」を併設し、各館150台以上のベッドを用意。販売だけでなく、納品、設置、アフターフォローまで同社で責任を持って対応。必ず同社のスタッフが足を運び、設置の手伝いをする。

 同点では現在、100週年記念企画として「大創業祭」を行っており、店内の商品全品を3パーセント~8パーセント引きで販売している。10月1日まで。

 森下さんは「客と同じ目線での接客を心掛けてきた。従業員とのコミュニケーションも大切にし、いつでも人との関わりを大切にしている。派手なパフォーマンスをして一過性にならないように、地道に真面目に積み上げてきた。これからも時代に合わせた経営でコツコツと続けていく」と話す。

課長の高塚光二さんは「浜松で創業し長く続いている家具店は、ほかにはほとんど無い。これからも地元に密着した店として、家具一筋で頑張っていきたい」と話す。

営業時間は平日=10時~19時、土曜・日曜・祝日=10時~19時30分。

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