浜松で「サウンドデザインフェスティバル」 体験型作品を展示

浜松市創造都市・文化振興課の小田実佳さん

浜松市創造都市・文化振興課の小田実佳さん

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 浜松・中央の「アクトシティ 浜松展示イベントホール」(浜松市中区中央)で12月9日・10日、イベント「サウンドデザインフェスティバル in 浜松 2017」が開催される。

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 文化芸術と産業経済の創造性に富んだ都市として2014年に「ユネスコ創造都市ネットワーク」の音楽分野に加盟した浜松市。全世界で180の加盟都市があり、音楽だけでは31都市で、日本では浜松市が唯一の音楽分野での加盟となる。創造都市ネットワークには7つの分野があり、工芸では金沢市、デザインでは名古屋市や神戸市が認定を受けている。各都市は同じ分野で相互に協力しあい、新しい取り組みのノウハウや情報交換をすることで地元に還元しているという。

 昨年浜松市では、音楽の多様性と創造性を追求するため「サウンドデザインシンポジウム in浜松 2016」を開催。有識者を招き、「音と人の新たな関係を想像する」をメインテーマに、音の可能性について理論的に話し合ったという。今年は昨年の内容をより具体化したイベントを開催しようと「What is SOUND DESIGN?(サウンドデザインって何?)」をキーワードに「疑問」が「好奇心」に変わるような音に触れたり音で遊んだりできる体感型イベントを用意する。

 当日は浜松の大手楽器メーカーだけでなく、中小企業の職人が手作りしたトランペットやミニハーモニカ、和太鼓などの楽器展示があるほか、音に関連するアート作品約60点を展示する。世界的に盛り上がりを見せつつあるというモジュラーシンセサイザーやVR用マイクとゴーグルを使った音と映像の仮想現実体験、個性的な音の出る二人乗り電気自動車など、見て触ることのできる展示を用意する。

 触って遊ぶことのできる体験コーナーでは、ホーンに向かって声を出すとユニークな音が返ってくる作品や、円盤状の水晶の位置を変えることでさまざまなメロディーを奏でる「ひかりレコード」、実際のほうきを使ったエレキギターなどを用意。ほかにも、明和電機のライブや犬のようにワンワンとなく笛「バウガン」を作るワークショップなど、音の可能性を発見できるようなイベントをそろえたという。

 「この取り組みを通して『サウンドデザインシティー浜松』として音の可能性を追求していきたい。教育・医療・福祉・交通などさまざまな分野で音を使った新たな取組がある。音楽分野に限らずさまざまな分野での取り組みを共有したい」と創造都市文化復興課課長の鈴木三男さん。「触って楽しむことのできる展示も多い。楽器でないものからも『音』の可能性と楽しさを体感し、未来を感じてほしい」とも。

 開催時間は10時~17時。

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