浜松の扇子専門店が富士山モチーフの扇子-和の素材と技術にこだわり

富士山をモチーフとした注染染めの扇子

富士山をモチーフとした注染染めの扇子

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 浜松・本郷の扇子専門店「緑守扇 鯉部路(りょくしゅせん りべろ)」(浜松市南区本郷町、TEL 053-462-5116)が2月1日、浜松注染染めで作った「ふじのくに扇子」の販売を始めた。

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 同店はオーダーメード商品やオリジナル商品などを販売する扇子専門店。店主の小栗佑太さんは浜松に古くから伝わる浴衣などに用いられる染色技法「浜松注染染め」のやわらかく優しい風合いを取り入れた商品を作りたいと考えていた。富士山が世界遺産に登録されたことを機に、「富士山をモチーフとした静岡らしい扇子」を計画し商品化に至った。

 商品は桜が手前に見え、奥に大きな富士山が見えるデザイン。「シンプルな構図かもしれないが、日本を象徴する素晴らしい風景だと思いこのデザインにした」と小栗さん。富士山の日本らしさをより引き出すため素材は全て日本産のものを使用。自身が考えたデザインをもとに絵師に図案を描いてもらい、浜松で昔から親しまれている綿織物の「横絽(よころ)」に浜松注染染めを施した。

 パッケージなどにもこだわり、木目調の紙を使った箱で商品名は銀色にするなど高級感を意識。英語、中国語、韓国語で書かれた商品説明を付けるなど外国人への配慮も心掛けた。

 同店店頭とネットで販売するほか、静岡駅、静岡空港、富士市の土産売り場などでも取り扱う。「海外の方に日本の土産として買ってもらい、世界にも発信していけたら」と小栗さん。「扇子は日本で古くから末広がりの縁起物として伝えられているので、そうした日本の伝統文化も感じながら使っていただきたい」とも。

 価格は5,140円。

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