浜松の街中で11月1日から、駐車場2時間無料のキャンペーンが行われる。主催は、まちなかにぎわい協議会（TEL 053-459-4320）。

　浜松では街中の来訪者が用事を済ませるとすぐに帰ってしまうことが問題視されてきた。駅周辺に買い物客が集中し、利用客が乗ってきた車による渋滞も発生している。今回それらの問題点を踏まえ、駐車場2時間無料化のキャンペーンを実施し、街中の回遊効果の調査・分析を行う。

　キャンペーンの対象となるのは「浜松市ザザシティ駐車場」「棒屋パーキング」「ザパーク24駐車場」「エコパーク駐車場」「ビオラ田町パーキング」の5カ所。それぞれが駅から少し離れた場所に位置しており、駅周辺の渋滞を緩和し街中を広々利用してもらうことを考え選ばれた。

　利用条件は提携駐車場に9時30分～17時の間に入庫し、提携店舗で1円以上買い物すること。提携店舗は「遠鉄百貨店」（以上中区砂山）などの大型商業施設から、ダイニング「なの蔵」（田町）や菓子店「春華堂 本店」（鍛冶町）など、街中の飲食店や販売店など44店。駐車場入庫時に配られる券を持ち歩き、会計時に各店に設置された認証機に通すことで利用が記録される。どの店に行くのか、何店回るか、どのくらいの時間街中に滞在するかをそれによって把握することができる。2時間を超えた場合は別途所定の駐車料金がかかる。

　「街中の商業施設、駐車場業者などが事業の垣根を越えて協力してくれている」と同協議会担当の松坂亮輔さん。「今回の調査で街中利用の流れや、キャンペーンによる利用者の増減などを把握し、これまで以上に街中に来ていただけるような企画を考えていきたい」とも。

　11月16日まで。