浜松で障害者による展示会-おばあちゃんたちの演劇も

ボルトや木材などを絵の具で固めた展示物「彼にとっては出来事の1つ」

ボルトや木材などを絵の具で固めた展示物「彼にとっては出来事の1つ」

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 浜松・入野の障害福祉施設「たけし文化センターARSNOVA(アルス・ノヴァ)」(浜松市西区入野、TEL 053-440-3175)で展覧会「アルスノヴァコレクション 佐藤は見た!!!!!」が開催されている。

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 主催は、障害のある人たちの表現活動をサポートしているNPO法人「クリエイティブサポート レッツ」(TEL 053-440-3176)で、同団体の施設の「障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァ」と貸しスペース「ゆめ応援プラザ」の2カ所で展覧会やライブなどを行う。

 展覧会では、同施設の職員が利用者との日常の中で見つけたものにキャプションをつけて展示。展示物は絵の具を固めたものや破られた紙、絵の具で染められた雑巾などで、それぞれにエピソードがあり、そのものの誕生する場面の映像も上映する。ほかにも絵や写真、映像、物、音、エピソードのみなどさまざまな形態で展示。

 同施設職員の鈴木一朗太さんは「障害のある人には生活の費用が問題。今回展示しているものもただのゴミだったり、痕跡だったりで、ただ見ただけでは価値のないものばかりだが、そこにストーリーが付くことで魅力が生まれ、たった1人でもその価値を見つけて、対価を払ってもらえれば商品として成り立ち、それが障害のある人の稼いだお金になる。価値とは専門家が付けた評価だけではない。実験的なことだが、こうした社会性のある形で問題定義をしたかった」とも。

 8月21日に同施設で映像製作のワークショップ「カフェ放送てれれ」、ノイズ系即興バンド「インコハクビーツ」のライブが行われ、28日には複数のグループが一つのチームとなった「河合宏俊feat.ムラキング&人バッグ(ヒダミチヨ)+muscle NTT」のライブ&パフォーマンスも行われる。27日は別会場の「ゆめ応援プラザ」で60歳以上のおばちゃんたちによる劇団「意図佃琵(いとでんわ)」、障害者の親による障害の認知を理解してもらう寸劇「浜松キャラバン隊」の公演を行う。

 鈴木さんは「展示物はアートではない。もっと生々しく純度の高いもので、発展の可能性はある。言葉では伝わらないが、誰でも見れば何かしら持って帰れると思う」と話す。「障害者施設というと閉ざされたイメージがあるかもしれないが、誰でも気軽に遊びに来てもらいたい。いろいろな人が出入りすることで人と接する場面を作り外の環境に近づけたいし、近隣の人の理解も得たい。駄菓子屋や古本の交換、雑貨の販売なども行っているので、気軽に寄ってもらえたら」と話も。

 開催時間は9時~18時。日曜休館。9月10日まで。

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