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浜松で撮影中の映画「楽隊のうさぎ」-原作者が撮影現場を視察

撮影された映像を確認する中沢さん(右)

撮影された映像を確認する中沢さん(右)

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 浜松市内で現在行われている映画「楽隊のうさぎ」の撮影現場を8月16日、原作者の中沢けいさんが視察で訪れた。

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 原作は吹奏楽を通して子どもの成長を描いた小説。夏の課題図書に選ばれたこともあり、2010年にはセンター試験にも取り上げられた。吹奏楽が盛んな浜松で、映画を通して吹奏楽の素晴らしさを伝えるとともに、市民が誇れる浜松の街づくりに協力していきたいという思いから「楽隊のうさぎを映画にする会」が発足し、今回の映画化にこぎ着けた。監督は磐田市出身で代表作の映画「ゲゲゲの女房」の監督も務めた鈴木卓爾さん。

 撮影は全て浜松市内で行われる。主人公の中学生、克久役をはじめとする中学生キャストは静岡県を中心にオーディションで選考した約40人。その多くは演技経験のない地元浜松の中学生。そのほかに主人公の母役で浜松市出身のタレント鈴木砂羽さんや徳井優さん、宮崎将さんらが出演する。

 中沢さんは吹奏楽の練習や音楽室前での生徒同士のやり取りのシーンを視察。撮影したばかりの映像を確認した後、キャストの中学生らに声をかけることもあった。

 「音楽の街である浜松は映画化にピッタリな場所だと思い、うれしかった」と中沢さん。「実際に撮影現場を見て、出演者の子がとてもチャーミングに見えた。想像していたよりも個性豊かで面白い人が多く、楽しそうな雰囲気が映像に収められていそうで楽しみ。できれば何回か現場に見に来たい」とも。

 同作品は2013年秋に浜松で先行公開の後、同冬に全国の映画館で上映予定。

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