発酵焼き菓子専門店「kamoshi（カモシ）」（浜松市西区大平台、TEL 053-533-8350）が12月10日、オープンした。
店主の水野秀幸さんは、千葉県や静岡市のホテルにパティシエとして30年勤めた経歴を持つ。ホテルで経験できることは全て達成したと感じた水野さんは、次のキャリアを模索し、妻の菜々さんと共に同店をオープンすることを決めた。
試行を繰り返し独自に考案した、米こうじの天然酵母種を使った「発酵焼き菓子」を取りそろえる。「こうじは体に良いとされるが、健康を追求した訳ではない。おいしさを追求した結果たどり着いた」と水野さん。米こうじの持つうま味を引き出し、特有の香りと深い味わいを楽しめるという。
店舗面積は約17坪。テイクアウト専門で販売する。店内は、グレーの塗り壁やムク材を使い、ヨーロッパのパン店をイメージしたデザイン。男性でも気軽に入れるようにと、シックで落ち着いた雰囲気に仕上げた。
しっとりとした食感に焼き上げる「米こうじの天然酵母スコーン」（320円）は、「プレーン」（320円）、「レーズン」（360円）、「杏ジャム」（360円）の3種類をそろえる。ラム酒をアクセントに加えた「米粉のカヌレ」（340円）、完熟バナナを使い甘さ控えめに仕上げた「バナナブレッド」（280円）、地元産ニンジンを使いモッチリとした食感を味わえる「キャロットケーキ」（380円）など、常時約15種類をそろえる。
オープン後はSNSの反響が大きく、連日行列ができる順調な滑り出しという。水野さんは「ハードルが高い店ではないので、近くに来た際にふらっと立ち寄ってもらえたら」と話す。
営業時間は10時～16時。火曜・水曜定休。